メルセデス代表、アントネッリの早期F1デビューを否定。ウイリアムズ代表と議論の末育成プログラムを継続へ
メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ウォルフは、メルセデスの育成ドライバーであるアンドレア・キミ・アントネッリが、今週末モンツァで初めて正式にF1のフリー走行に参加することを認めた。しかし、2024年シーズンの残りのレースで、アントネッリがウイリアムズF1で苦戦しているローガン・サージェントと交代することはないという。 【写真】アンドレア・キミ・アントネッリがF1初テスト(メルセデスW12) アントネッリは、今年のFIA F2選手権にプレマ・レーシングから参戦しつつ、メルセデスと広範なテストプログラムも行ってきた。2025年にメルセデスからF1に昇格する可能性が高いため、その準備に忙しく取り組んでいる。才能あふれる18歳のアントネッリは、メルセデスの2022年型マシンを駆って、すでにさまざまなサーキットでかなりのF1走行距離を積み重ねている。 今週金曜日にチームと参加するFP1は、アントネッリがF1のレースシートを獲得するための、次の重要な一歩となることは間違いない。 「モンツァでキミとFP1を行うことになる。本当に感動的な瞬間になるだろう」と、ウォルフは日曜日にザントフォールトで語った。 「我々は、彼が幼いゴーカートドライバーだった11歳のときから見守ってきたからだ。彼はメルセデスの子どもであり、ガレージにいることを誇りにしている」 「金曜日にモンツァで行われるFP1では、ティフォシの前でイタリア人の少年を競争力のあるマシンに乗せることになるが、イタリアの誰もがとても誇りに感じるだろうと思う。そして、我々はそこから続けていく」 日曜日、ウイリアムズが苦境に陥っているサージェントの交代を検討しているとのうわさが広まった。サージェントは土曜日のフリー走行3回目に大クラッシュを喫しており、それがサージェントのF1キャリアにおける最後の一撃になったと多くの人々が考えている。しかしウォルフは、アントネッリがウイリアムズの暫定ドライバーの候補者ではないことを明らかにした。 「ジェームズ・ボウルズ(ウイリアムズのチーム代表)と私は、非常に透明性の高い議論を行い、透明性の高い関係にある。そしてジェームズは、キミの発掘と成長に関わっていた」とウォルフはコメントした。 「だから、計画を中断してウイリアムズでのチャンスを彼に与えるのではなく、我々が作り上げたとおりにプログラムを継続して、(以前のマシンによる)テストを行い、F2に参戦して展開を見ることが彼にとって最善だと思う。それが我々が下した決断だ」 [オートスポーツweb 2024年08月27日]