「アイヌ」として生きていく。90歳の作家・活動家、宇梶静江さんにインタビュー
◇宇梶静江さん うかじ しずえ●詩人、古布絵作家、アイヌ文化伝承者。1966年から『詩人会議』同人として詩を書き始める。1972年2月8日、朝日新聞の「ひととき」欄に「ウタリたちよ、手をつなごう」の投稿が掲載され、翌年「東京ウタリ会」を設立。1996年、アイヌの伝統刺しゅうをもとに、アイヌの叙事詩を表現する古布絵を確立。2001年にハーバード大学で作品展と講演を開催。古布絵作家としての活動が評価され、2011年に吉川英治文化賞を受賞。2020年に後藤新平賞を受賞。2021年、北海道白老町に拠点を移し、アイヌ団結のための活動を続けている。2023年10月に北海道文化賞を、11月にアイヌ文化賞を受賞。著書に『大地よ!――アイヌの母神、宇梶静江自伝』(藤原書店、2020年)、『アイヌ力よ!――次世代へのメッセージ』(藤原書店、2022年)などがある。 photography: Murakawa Photo Office interview&text: Eimi Hayashi