グルメで能登支援!辻口博啓さんスイーツ炊き出し、チャリティレストラン…金沢・白山・東京の支援レポート
被災者の体調のことを思って炊き出しの献立を熟考するシェフから、レストランの空間を貸し出して被災した店を支援するシェフまで、エリアにより応援の形はさまざま。 金沢、白山、そして東京で料理を通して人々を元気づけようと活動する人々の姿を追いました。
【金沢】能登半島各地の料理人が金沢で限定開店 A レストラン・ひらみぱん
震災の被害が少なかった金沢は、能登で生活ができない二次避難者の受け入れ先となっています。また、被災して営業ができなくなった料理人の方へ店舗を貸して営業の機会を作るという支援をする店があります。複数のシェフが客をもてなすスタイルの料理店「A レストラン」は、1月23日にレストラン貸し出し支援を表明、2月の2日間「ねぶた温泉 海游 能登の庄」が限定開店することに。「A レストラン」の総料理長・髙木慎一朗さん(「日本料理 銭屋」主人)は言います。 <写真>1月23日の「A レストラン」のイベントは満席に。
「料理人を支援するこの取り組みには、二つの意義があります。ひとつは直接的な収入を得ていただくこと。もうひとつは常連さんや従業員と一緒に時間を過ごし、旧来の関係を温めていただくことです。『能登の庄』の店主からは、料理で人を幸せにするという原点を再確認できたと感謝され、喜ばしく思います」 <写真>1月23日のコース料理から、前菜盛り合わせ。 【A レストラン】 石川県金沢市片町2-23-12 中央コアビル2F ※間借り店舗によるポップアップイベントの詳細はInstagram(@a__restaurant)にて。
もう一軒は、人気のブーランジェリー&ビストロの「ひらみぱん」です。店主の平見高広さんは七尾市出身。何かアクションをと思いつつ、何もできずに歯がゆく思っていたとき、知人の店で能登の店がイベントをやったことを知り、コロナ禍以降閉めていた夜の時間帯の活用を思い立ちます。SNSで告知したところ、七尾の「ひのともり」から手が上がりました。「今後利用される方が何店舗か増えましたら、これまで利用されたお店同士を結んで、生産者や能登の工芸に携わる方などを集めたマルシェをしたい」と平見さん。地域と地域、人と人をつなげる未来へと、その思いは続いています。 <写真>せせらぎ通り商店街にある「ひらみぱん」。 【ひらみぱん】 石川県金沢市市長町1-6-11 ※間借り店舗によるポップアップイベントの詳細はInstagram(@hiramipan)にて。