ヘッドセット型? トランシーバー型? 使い方によって異なる“インカム”選びのポイント
バイク用インカムとは、ヘルメット内に小型のスピーカーとマイクを搭載し、同じくインカムを持つライダー同士と走行中でも会話ができる装置のこと。インカムがあれば、多人数のマスツーリングでも円滑なコミュニケーションを取ることが可能であり、激しい風切り音のなかでも後席乗員と快適な会話をすることもできます。ただし、使用するシチュエーションや目的によって選ぶべき機能や性能が異なるため、選び方には注意が必要です。 →【画像】カワサキ新型「Z400RS」2024年末スクープまとめ
どちらを選ぶべき? ヘッドセット型とトランシーバー型インカム
バイク用のインカムは大きく2種類に分けられます。 ────────── ヘッドセット型インカム ────────── スマートフォン等とBluetoothで接続し、通話アプリなどを使って会話をするタイプのインカム。構造や機能は一般的なBluetoothヘッドセットと同じであり、通話以外にもスマートフォンを介した音楽や、ナビ案内の聴取や音声操作操作などが可能です。 ────────── トランシーバー型インカム ────────── インカム単体で一定範囲内にいるライダー同士が通話できる、いわば無線機のような機能タイプのインカム。スマートフォンを介さずに直接通話ができるため、スマートフォンのバッテリーを気にせずに使えるというメリットがあります。またBluetooth接続ができれば、ヘッドセット型インカムとしても使用することが可能。 このように、バイク用インカムは種類ごとに特徴が異なるため、選ぶ際にはまず、用途に応じてどちらのインカムが必要なのかを判断しましょう。 もし、ツーリング中にスマートフォンの通話しか利用しないという場合や、運転中に音楽やナビ案内を聞きたいという場合は、比較的安価なBluetoothヘッドセット型でも十分です。 一方で、不特定多数の人とツーリングに出かける機会が多いのであれば、インカム単体で通話のできるトランシーバー型インカムを用意しておくと、接続に電話番号共有などの手間がかからないため便利に使えます。 ただし、機種によってはインカム単体での通話と電話による通話のうち、どちらかひとつの機能しか使えない場合も。そのため、それぞれの機能を同時に使える機種であれば、そのぶん価格が高くなる傾向にあります。