ヘッドセット型? トランシーバー型? 使い方によって異なる“インカム”選びのポイント
インカム選びに迷ったら注目したい5つのポイント
では、バイク用インカムの選び方には、どのようなポイントがあるのでしょうか。 インカムを選ぶ際に着目したいのは、同時通話台数/通信距離/防水性/バッテリー容量/操作性の5点です。 ────────── ポイント1:同時通話台数 ────────── まずは同時通話台数について。同時通話台数の理想は10台だと言われています。 同時通話台数は、単体で同時に接続できるインカムの台数を表しています。同時通話台数はツーリングの参加人数が多いほど重要となるため、10台同時接続できる機種なら困るシーンはほとんどないと言えるでしょう。 電話回線を用いて通話するヘッドセット型インカムの場合、同時通話台数は使用するスマートフォンアプリの機能によります。 ────────── ポイント2:通信距離 ────────── 次に通信距離について。通信距離が短いトランシーバー型インカムでは、先頭と後尾のライダーが会話できなかったり、信号で離れた際に通話が途切れるなどの不便が生じることがあります。そのため、ツーリングで使用するのであれば、通信距離が1km以上ある機種が理想です。 ただし、製品に表記されているのはあくまで最大距離であり、遮蔽物や高低差によってその距離は短くなります。 ヘッドセット型インカムの場合は、製品ごとの通信距離は影響せず、ライダーそれぞれが持つスマートフォンの電波状態が重要となります。 ────────── ポイント3:防水性 ────────── 続いて防水性について。インカムの操作端末はヘルメット脇に露出させて取り付けるのが一般的であり、雨に降られても困らない防水性と防塵性が重要です。防水性能規格がIP65/IPX5以上のものを選ぶほか、高速道路を走行する場合はIP67/IPX7を選んでおくと安心です。 ────────── ポイント4:バッテリー容量 ────────── バッテリー容量については、容量を表す連続最大通話時間は12時間が目安となっています。 長距離のツーリングの際もバッテリー切れを起こさないように、なるべく連続最大通話時間が長いものを選ぶとよいでしょう。ロングツーリングで使う場合は、最低でも連続最大通話時間12時間は欲しいところです。 ────────── ポイント5:操作性 ────────── 最後に操作性について。インカムはグローブをしたまま操作することになるため、なるべくボタンが大きく、直感的に操作することのできる、シンプルな操作形態の製品であるほど操作性が良くなります。また、ヘルメットへの着脱がしやすい商品を選び、インカム盗難防止として常に持ち運ぶことも重要です。