疲れて学校に行くのがつらそうな子…大事なのは「もやもやを受け止め、寄り添う」こと
子どもが疲れてしんどそうな時、ほかの保護者はどうした?
子どもが疲れてしんどそうにしている時、ほかの保護者はどのような対応をとったのでしょうか。2,425名のかたからご回答いただいた中からご紹介します(※1)。 【理由を聞いたうえで休ませる】 ●学校に行きたくない理由を聞き、1日ゆっくり休むために学校に欠席の連絡をしました。理由を話す時とてもつらそうにしていました。きちんと理由を聞いて子どもと会話する時間がとれたのでよかったです。(小学5年・京都府) ●なぜ休みたいのかの内容をよく聞き、必要があれば学校の先生に連絡するなど、親も納得したうえで1日休ませました。休ませた時は心と体の充電ができたので、よかったと思います。(小学5年・長野県) ●理由を聞いて、休息が必要だなと思った時は「お休みしてもいいよ」と、欠席にしました。学校にも、「本日行きたくないと言っているのでお休みさせます」と伝えました。大人でも行きたくなくて仕事をずる休みすることもあるし、有給休暇もある。子どもにも有給休暇は必要ですよといった記事を読んだことがあり、確かにね……嫌な時もあるよね……と思いました。休んでのんびりして満足して行けたからいいかな? と思います。(小学6年・都道府県不明)
【1時間だけ登校など柔軟に対応する】 ●休んで気分転換に遊びに行きました。初めて休みたい、と言われた日は混乱して、私が泣きながら、「お願いだから学校行ってよ!」と言ってしまいましたが、校長先生に「おうちが安全で居心地がいいんだね。学校っていろいろあって疲れるもんね。来られる時に、来られるところだけ来てもいいんだよ」と言っていただき、一緒に行ったり1時間だけ行ったりするなど自由にさせていたら、ちゃんと登校して卒業するまで元気に通えました。学年によって、行きたくない理由も違ったし対応も変えましたが、本人の心の本音の部分を聞けると、わりとすっと改善しました。(中学1年・奈良県) ●ゆっくり話をして気持ちを聞き出した。行ってしまえば楽しかったと言っていた。(小学2年・宮城県) ●学校の先生、病院、スクールソーシャルワーカーのかたと話すなどして、遅刻しながら、別室にての登校に移行して対応してもらいました。(中学2年・長崎県) 休ませたケースも、登校させたケースも、うまくいっているご家庭で共通しているのは、お子さまとしっかり話し合っていることのようです。休むか否かより、お子さまの気持ちにどれだけしっかり向き合えるかが大切なのかもしれません。