疲れて学校に行くのがつらそうな子…大事なのは「もやもやを受け止め、寄り添う」こと
声かけは事情を知ることだけではなく「もやもやに付き合う」ことも大切
お子さまが元気がない時は、心配のあまり事情を聞き出さなければと思ってしまうこともあるかもしれません。ですが、ここではお子さまの安全面を確認したうえで、お子さまのペースに寄り添った関わりを持つことが大切です。 元気がなかったり、もやもやしてしまったりする理由は、お子さま自身が気付いていないことも多いもの。うまく言語化できていなくて当たり前。だからこそ、保護者のかたの問いかけをきっかけに、お子さまが話しながら自分の状態や気持ちに気付いていくことがとても大切です。なかなか思うように事情が把握できないと焦ることもあるかもしれませんが「これも双方にとって必要なプロセス」ととらえ直すことが必要です。 また、お子さまが保護者のかたと、つらさやしんどさを共有したり、一緒に考えたり、話したりすることで安心感を得ることもあります。
学校をお休みするかは、親子で話し合って決める
お子さまの様子を受けて、学校をお休みするか、そうでないかは、正解があるわけではありません。 どんな結論を出すにせよ、大切なのは、お子さまが自分の意見を表現できる機会を確保しながら、話し合い、決めていくことです。お子さまの訴えや意思(どうしたいか・どうなりたいかなど)を丁寧に聞き、ともに考えるというプロセスから、自ずと結論が見えてくることもあるでしょう。 家族であれこれ悩んで相談する時間を共有したうえで、決めていきたいですね。いったりきたりしながらも、家族で話し合うこと自体に意味があるものです。
抱え込まずに相談を
お子さまの状況については、保護者のかたが抱え込まずに相談することも大切です。お子さまの様子や状態に合わせて、適切な相談先に当たれるといいですね。体調についてなら保健室の先生やかかりつけの医師、気持ちや心が疲れているのなら、スクールカウンセラーや心療内科、クラスの人間関係や学習面については担任の先生といった具合です。 また、お子さまと、(保護者のかた以外に)相談できる相手を一緒に探してみることも一つです。「この部分だったら、担任の先生に話せそう?」など、お子さまが話しやすい相手・話せる内容を共に整理していく方法もあります。