やっぱりトラブルだらけでムリだったか! エニカのサービス終了で「個人間カーシェア」はほぼ絶滅
●よくあるトラブル4:待ち合わせ時間に来ない&返却時間に遅れてくる(しかも連絡なし)
「時間にルーズ」というのも個人間カーシェアサービスにおいてはトラブルになりがちです。百歩譲って「○○分くらい遅れます」と連絡があればまだいいとして、連絡がない、さらには連絡がつかないこともあります。待たされるほうとしてはたまったものではありません。 こればかりは、貸す方、借りる方それぞれの性格的なものにもよるので、遅刻常習犯になってしまうこともしばしば。どれほど珍しいクルマを所有しているオーナーでも、借りる側の人柄が申し分ない人であったとしても、時間にルーズというだけで心象が悪くなってしまうのです。特に個人間カーシェアのように(本来であれば)時間の縛りがきちんとしているサービスならなおさらです。
●よくあるトラブル5:クルマに対する接し方の違い
「キレイさ」に対する基準が人それぞれ異なるように、クルマに対する接し方もまったく違います。車内は土足禁止、飲食禁止にしている人がいるいっぽうで、ゴミだらけでも気にならない無頓着な人もいます。 愛車を大切にしつつ、維持費捻出などの理由で個人間カーシェアサービスに貸し出していた場合、基本となる禁止事項に加えて貸し出すオーナーごとにローカルルールがあります。あらかじめ明文化して、さらには貸し出し時に口頭で伝えれば多少なりともトラブルは減りますが、これくらいなら大丈夫だろうと「暗黙のルール」にしてしまうと話がややこしくなりがちです。 その一例が「喫煙」です。最近はレンタカーや代車でも目立つところに「このクルマは禁煙です!」と、テプラなどで作成されたテープが貼ってあります。しかし、個人間カーシェアサービスでそこまでやるのはレアケース。引き渡し時に口頭で伝えても、「これくらいならバレないでしょ」と、いつもの習慣でつい……と一服。しかし、たばこを吸わない人は臭いに敏感です。車両返却後、しばらく車内に残ったタバコの臭いに悩まされるのです。 このように「これくらいならバレないでしょ」といった小さなトラブルが多々起こりがちです。借りるほうは返却すればそれで終わりです。しかし、貸し出す側は手放すまで我慢を強いられたり、愛車に対する気もちが冷めて売却する事態にもなりかねません。