出願準備は意外と大変!? 保護者が押さえたい注意点は?【国公立大・私立大編】
私立大の出願は「出願時期」と「提出書類」に注意
私立大の出願は、近年は「インターネットで出願登録→書類を郵送」というプロセスが主流になっています。 ただし気を付けたいのが、私立大の一般選抜は、保護者世代におなじみの「学部別入試」のほか、「共通テスト利用入試」や「全学部入試」、「英語資格・検定試験利用入試」などさまざまな入試方式があることです。 そして、大学・学部・学科、入試方式によって手順や書式、出願時期、準備する書類も異なる場合があるので、複数校、あるいは、複数学部・学科や複数方式を受験するとなると、準備には時間と手間がかかります。 特に注意したいのは、「出願時期」と「提出書類」の2点です。 【■出願時期】 同じ大学でも、入試方式や受験学部によって出願時期が異なるケースはよく見られます。 たとえば近畿大学の2025年度一般選抜では、出願時期に次のような違いが見られます。 ●一般入試・前期(A日程)/共通テスト併用方式(A日程) 出願期間:2025年1月3日(金)~1月17日(金)<消印有効> (医学部のみ2024年12月13日(金)~2025年1月10日(金)<消印有効>) ●一般入試・前期(B日程)/共通テスト併用方式(B日程) 出願期間:2025年1月3日(金)~2月3日(月)<消印有効> ※「近畿大学入試情報サイト」をもとに弊社作成。 出願締め切り日を間違って覚えていると、試験日や方式を変更しようとしても、「変更希望先の出願期間がもう終わっていた……」といった手痛い失敗が起こる場合も。 受験する可能性のある大学・学部が決まったら、まずは「どの入試方式で受験するか」を早めに検討し、出願期間や、書類必着日などの出願スケジュールを確認して準備を進めましょう。
【■出願書類】 同じ大学・学部を受験する場合でも、方式によって必要な書類は異なる場合があります。 たとえば2025年度に京都産業大学を受験するにあたって、出願書類は次のような違いがあります。 出願書類に不備がないよう、必要な書類をよく確かめて出願しましょう。 ●一般選抜入試(共通テストプラス以外)の出願に必要な書類 ・出願資格を証明する書類(調査書など) ・写真データ ●一般選抜入試(共通テストプラス)、共通テスト利用入試の出願に必要な書類 ・出願資格を証明する書類(調査書など) ・写真データ ・『令和7年共通テスト成績請求票(私立大学・公私立短期大学用)』 ●共通テスト利用入試における「英語」の資格・検定試験の活用を希望する場合に必要な書類 ・出願資格を証明する書類(調査書など) ・写真データ ・『令和7年共通テスト成績請求票(私立大学・公私立短期大学用)』 ・英語の資格・検定試験の取得を証明できる資料 ※「京都産業大学入試情報サイト」をもとに弊社作成。 また提出書類のうち、注意しておきたいのがお子さまが通う高校からの調査書についてです。 調査書を発行してもらったあとに併願大を追加するなどした場合、再度調査書を申請しなくてはならなくなり、時間や手間がかかってしまいます。 多くの高校では、高3の12月の三者面談で出願校を決定するため、面談までに出願校数を確定しておくとよいでしょう。