【MLB】ア・リーグ西地区で首位争いを繰り広げる2球団がアロンソに興味 長距離砲獲得で打線強化を狙う
FA前のラストイヤーを迎えているピート・アロンソ(メッツ)にはトレード市場で大きな注目が集まっている。米メディア「ジ・アスレチック」のジム・ボーデン氏によると、ア・リーグ西地区で首位争いを繰り広げるマリナーズとアストロズが獲得に興味を示しているようだ。ボーデン氏はマリナーズについて「強打者を1~2人獲得したいと考えている」、アストロズについて「一塁手の長期的または短期的な解決策を求めている」とリポート。補強ポイントに合致するアロンソが有力なターゲットとして浮上しているとみられる。 現在29歳のアロンソはホームラン・ダービーで過去に2度優勝するなど、球界を代表するホームラン・アーティストとして知られている。今季はここまで92試合に出場して打率.243、18本塁打、49打点、OPS.777を記録。メジャーデビューした2019年以降に放った210本塁打は全選手のなかで最多本数である。マリナーズとアストロズに限らず、打線のパワーアップを目指しているコンテンダーにとって、魅力的な補強ターゲットであることは間違いないだろう。 アストロズはホセ・アブレイユの補強が大失敗に終わり、現在は確固たる正一塁手が不在の状況。ボーデン氏によると、アロンソだけでなく、クリスチャン・ウォーカー(ダイヤモンドバックス)、コディ・ベリンジャー(カブス)、アンドリュー・ボーン(ホワイトソックス)など、様々な可能性を検討しているようだ。一方、マリナーズは補強ポイントを一塁手に限定しているわけではなく、ジャズ・チザムJr.(マーリンズ)やルイス・ロバートJr.(ホワイトソックス)にも興味を示しているとみられる。 ただし、メッツは現在貯金2でナ・リーグのワイルドカード3番手につけている。ナ・リーグのワイルドカード争いは混戦模様だが、メッツにも十分にポストシーズン進出のチャンスがあり、アロンソとともにポストシーズン進出を目指す道を選択する可能性もある。ボーデン氏もこの点について言及しており、「メッツはワイルドカード争いに残っているため、アロンソをトレード市場から引き下げるかもしれない」と伝えている。メッツが売り手に回らない場合は、他球団の補強プランにも大きな影響を与えることになるため、今後の動向が注目される。