プロがチェック、その常備食で大丈夫?
三原さんのアドバイス
道具の仕様や食材の保存法の確認を。 大人ふたり分の備えですから、好きな食べ物で問題ないと思います。カセットコンロなど、キャンプ用と兼用のものも多いとのことですが、キャンプ用の道具は屋内で使えない場合があるので、仕様の確認を。お米を入れているガラス瓶は、首都直下型地震が来た場合、割れる恐れがありますから、扉のついた棚にしまうか、割れない素材のものに入れ替えましょう。お餅の備蓄はとてもいいですね。長期保存できるお餅がおすすめです。停電時にどう加熱して食べるか、考えておかれるといいでしょう。
水谷妙子さん
「災害への備えは、いつもともしもを区切らず、グラデーションのように考えるようにしています」と語るのは、整理収納アドバイザーの水谷妙子さん。小学生の子ども3人と夫の5人暮らし。毎日の食事作りでは自分がラクをするためもあるが、子どもに慣れてもらうためにもレトルトカレーや即席スープなどをときどき利用。ふだんから食べている乾物の副菜は、火を使わずに作れるため災害時にも役立つはずだ。大量に必要な水と食料はキッチンと寝室に備蓄しているが、置き場所は悩み中。 「1月の能登半島地震のときに新潟の実家で被災しました。もしものときにはパニックになるとよくわかったので、家族も見てすぐにわかるように備えたいと思い、試行錯誤しています」
“家族5人分の食料と水をしっかり備蓄しています。” 水谷さん
お助け食材や必需品をローリングストック。 レトルトカレーや即席スープ、副菜用の乾物などをキッチンの引き出しに収納。疲れて料理をしたくない日などに使ったらその後補充。プラスチックケースで量を管理している。
冷蔵庫に乾物を常備し、栄養不足を解消。 乾燥わかめや高野豆腐、桜海老、切り干し大根などの乾物は日々の必需品。非常時に不足しがちな栄養を補えるため、これとは別にさらに1パックずつストックしている。
実家から送ってもらう米を20kg以上備蓄。 実家は新潟で米農家をしているため、常においしいお米が届く。家族5人分の主食をレトルトパックなどで揃えると大量になるため、非常時も炊飯してしのぐ予定だ。