青学大 寮母の美穂さんが語っていた箱根連覇の要因「寮生活で基本的なことを徹底」「4年生の大きさ」胴上げ直後に
今年の箱根駅伝は青学大の連覇で幕を閉じた。大会新記録となる10時間41分20秒をマークし、ゴール地点には原晋監督の妻で寮母の美穂さんの姿もあった。箱根駅伝では初めて選手たちに胴上げされ、終了後には報道陣の取材に応対。そこで連覇の要因を語っていた。 寮母として選手たちを間近で見てきた美穂さん。大会連覇に「単純にうれしいです」と語った上で、「仲良しチームだと負けることもあったけど、その中に厳しさもあって。キャプテン中心にいいチームを作ってくれたなと思います」と選手たちをたたえた。 「本当に強い子たちの集まりだったので。その座をとらなきゃいけないという厳しさもあるでしょうし、寮生活で基本的なことをやるというのを徹底的にやってくれた」と明かした美穂さん。寮の掃除であったり、スリッパをそろえる。走るだけでなく、何気ない私生活の部分から“厳しさ”がにじみ出ていたという。 だからこそ今回の箱根に関して「油断したら勝てない。でも自分たちの代で勝つんだという気迫みたいなのがあった」。普段から「キャプテンが頑張って、何度も学生だけでミーティングしたり、下の学年の子から見て4年生の大きさを痛感したんじゃないか。そういったシーンを何回も見て、本当にいいチームになっているなと感じた」という。 「出雲、全日本で本当に惜しいというか、完敗ではなくもう少しという負け方をした。みんな勝ちたくてしょうがなかった。今回も少しでも気を抜いたらというか、そういう厳しさを選手たちも私たちも感じた」と振り返った美穂さん。昨年には寮が大幅にリニューアルされ、住環境は良くなった。それでも寮母としてケアしたのは「お風呂場の水温とか食事。おいしい食事を温かいまま食べられるように」という細かな部分だったという。 陸上だけでなく、野球などスポーツ界では「小さなことの積み重ね」が勝利に直結するという格言がある。寮母の美穂さんが語ったことは、間違いなく連覇を成し遂げた要因の一つだった。