同居5年目の保育士の彼氏に「給与は低いけど、結婚したら子どもが欲しい」と言われました。現実的に考えたら厳しいですよね?
何年も同居していると、そろそろ結婚を意識し始めたりもするでしょう。しかし、結婚に踏み切るには、ある程度の収入も必要です。結婚後に子どもが欲しいのであれば、なおさら収入は無視できません。 今回は、同居している彼氏が保育士の場合、結婚して子どもを育てることの可能性についてみてみましょう。結婚後に子どもを育てるために検討したい行動なども考えます。
保育士の平均給与額
厚生労働省が実施している「令和4年 賃金構造基本統計調査」の結果によると、保育士の平均月収は約26万7000円となっています。ボーナスなどをあわせた平均年収は、390万円ほどです。国税庁が実施している「令和4年分 民間給与実態統計調査」の結果では、日本人の平均年収は458万円でした。 賃金構造基本統計調査の結果によると、男性保育士の平均月収は約27万8000円です。ボーナスなどをあわせた平均年収は、404万円ほどとなります。民間給与実態統計調査の結果では、男性の平均年収は563万円のため、男性に限ってみても保育士の収入は全体の平均と比べて低めになっています。
子どものいる世帯の平均支出額
次に、子どものいる世帯が毎月どの程度の金額を支出しているのかを、総務省統計局が実施している「令和5年 家計調査」の結果からみてみましょう。同調査結果によると、夫婦共働き世帯において、未婚の子どもが1人いる世帯の平均消費支出額は、月あたり約35万7000円でした。夫のみが働いており、かつ未婚の子どもが1人いる世帯では、約31万2000円となっています。 同調査対象には、毎月の家賃の支払いがない持ち家世帯も含まれているため、平均住居費が2万円台となっている点には注意が必要です。結婚後、子どもができたあとも賃貸物件に住む場合には、毎月の支出額はさらに多くなるでしょう。結果、40万円近くになる世帯があってもおかしくはありません。 保育士の年収は、男性でも平均400万円ほどです。手取りは320万円ほどとなり、ボーナスを含めて推計される毎月の手取り額は26~27万円程度となるでしょう。家計調査の平均消費支出額と照らし合わせると、毎月10万円以上の赤字となりかねません。こうした状態が当てはまるのであれば結婚し子どもを育てるのは、現実的に厳しいといえます。