外国人献金問題で前原氏は辞任 大臣辞任の「境界線」は? 早稲田塾講師・坂東太郎のよくわかる時事用語
■造反
「造反」した大臣はやはり事実上の更迭、罷免、辞任が多いようです。 1)鳩山邦夫総務大臣(麻生内閣) 日本郵政の西川善文社長が09年6月以降も続投するかどうかで「認可権は私にある」と阻止しようとした鳩山大臣に対して、05年の小泉郵政選挙で議席を得た多数派の国会議員らが批判。本音では民営化そのものに反対だった麻生首相もそう「失言」して猛反発を食らったのにこりて「政治が介入すべきではない」立場となります。取締役会の指名委員会は西川続投を支持。首相は鳩山大臣との直接会談で妥協案を示すも鳩山氏が一蹴したため同月、事実上の更迭となりました 2)福島瑞穂少子化担当大臣(鳩山内閣) 民主党と連立していた社民党の代表として入閣していましたが、鳩山首相が総選挙時の沖縄県米軍普天間飛行場の移設問題で「最低でも県外」と主張していたのが一転して県内の辺野古に収まると、その閣議了解への署名を拒否して2010年5月罷免されました 3)亀井静香金融担当大臣(菅内閣) 小泉政権が進めた郵政民営化に反対する勢力を集めてできた国民新党の代表として民主党と連立してきました。その主張が受け入れられないとして2010年6月に辞任
--------------------------------------------------------- ■坂東太郎(ばんどう・たろう) 毎日新聞記者などを経て現在、早稲田塾論文科講師、日本ニュース時事能力検定協会監事、十文字学園女子大学非常勤講師を務める。著書に『マスコミの秘密』『時事問題の裏技』『ニュースの歴史学』など。【早稲田塾公式サイト】