2024年版 カッコよくて実用的なステーションワゴン 10選 多用途に使える「合理的」な1台
3. ジャガーXFスポーツブレイク
長所:価格の割にプレミアム感がある、クラスをリードするハンドリング、しなやかな乗り心地 短所:後部座席が狭い、オプションが高価 XFスポーツブレイクは2021年初頭の改良で、インテリアの見直し、エンジンラインナップの縮小、そして値下げが行われ、魅力が大いに高まった。ディーゼルの後輪駆動車「D200」は、英国では4万ポンド(約760万円)強で販売されている。これは、6万ポンド台が当たり前となっている他の高級車ブランドと比べると衝撃的な価格設定である。 排ガス規制の影響により、悲しいかな、6気筒エンジンは失われてしまった。しかし、間違いなくクラス最高のハンドリングを誇る。ジャガーらしい重みのあるステアリングとレスポンスのおかげで、方向転換も美しくこなす。 上級グレードにはFタイプと同じ最高出力300psの2.0Lガソリンエンジンと全輪駆動が装備され、全天候型ファミリーカーとして素晴らしい能力を発揮する。インテリアの質感とインフォテインメント・システムも、ジャガーというブランドにふさわしいものだ。 XFスポーツブレイクは、ジャガーの伝統的な価値観である「Space, Pace and Grace(広さ、速さ、優雅さ)」を十分に備えている。
4. BMW 3シリーズ・ツーリング
長所:優れたドライビング・ダイナミクス、世界トップクラスのパフォーマンスと経済性、便利なガラスハッチ 短所:高価に思える、器用とは言えないトランスミッション 5シリーズの弟分である3シリーズ・ツーリングは、長所をそのままコンパクトなパッケージに凝縮したステーションワゴンである。待望のM3ツーリングも登場し、オールラウンダーとしての地位を確立した。 Mモデルに手が届かなくても、グレードを問わず多くの魅力が散りばめられている。軽快感、ドライバーとクルマの一体感、そして適度なサイズ感によって、どんなに曲がりくねった道路でも落ち着いて走り抜けることができる。 乗り心地は比較的硬めだが、全体のソリッド感と洗練性により長距離走行でも快適だ。インテリアの質感は高く、5人乗車時で500L(PHEVモデルは410L)のトランクを誇る。また、便利なガラスハッチ、多数の収納スペース、コンビニフックなども装備されている。 2022年の改良では、巨大な曲面スクリーンが採用された一方で、物理的なコントロール(操作系装置)がかなり廃止された。BMWの最新OSは完璧ではないが、少なくともロータリー・コントローラーは多くの操作を助けてくれる。