愛知県・大村知事が臨時会見(全文3完)経済も大事だが、命を守るのが大前提
愛知県の大村秀章知事は14日午後、臨時記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「愛知・大村知事が臨時会見 「GoToトラベル」名古屋を一時除外へ(2020年12月14日)」に対応しております。 【動画】愛知・大村知事が臨時会見 「GoToトラベル」名古屋を一時除外へ(2020年12月14日) ◇ ◇
空床補償で100億円支払った
大村:先週来、いろいろありましたね。名古屋市内の入院が実は300床と言いながら180しかなくて、もういっぱいなんだというふうに言われたのは名古屋市さんじゃないですか。それは、私はそうではありませんねと。県の事務方と名古屋市の部局、事務方では、300は確保してありますねと。それを前提にわれわれ空床補償で、名古屋市内の病院・医療機関に4月から9月で100億円もお支払いしているわけですから。そういうことですね、 ただ、人繰りとかいろんなことがあって、じゃあ1日~2日、うちの病院に入るの、もうちょっと、3~4日とか、ちょっと掛かるということでは、事情はよく分かりますので、それはその間、名古屋市外の病院でわれわれが、県が斡旋して、広域調整をして、患者さんに入っていただいて、名古屋市内の中が入れないということはないということにしますよということでやってきているわけですね。 なので、私はこの今の医療の状況、今日、愛知県は487人の入院患者さん、そして今日の感染者は114人でありますが、1週間前に比べれば、じりじりと感染者の方が増えているわけですね。実際問題、皆さんもよく取材されていろいろ記事書かれておりますけど、医療現場の方は本当に大変な思いをして、医師、看護師の皆さん、頑張っておられるわけです。
対策講じなければ冬は越せない
そういう中でわれわれ行政が手をこまねいて何も対策を講じないと、飲み屋さんも営業自由だと。飲み放題、遊び放題やって、で、かかったらかかったで病院にかかればいいやということでは、私はこの冬は越せないと思いますよ。 なので、政府の専門家会議の皆さんからは、11月25日に尾身茂座長の口から、口頭で名古屋市といってもう名指しをされて、そして東京、名古屋、大阪、北海道と、こういう形で対策を強化してもらいたいと言われてきましたが、私ども愛知県の入院状況は東京、北海道、大阪から比べれば、やっぱり水準がだいぶ違うから、われわれはなんとか持ちこたえ踏みとどまっているので、感染防止対策を徹底してやってほしいということでやってきました。 ただ、そういう中で毎日もうここのところ1週間ほぼ、1週間ならせば、だいたい200規模で新規の感染者が出ている。そして入院患者さんが487人、過去最多をここのところ更新している。そういう状況を見た場合に、やはりこれは対策を強化せざるを得ないということだと思います。そして国のほうからも、もうとにかく年末年始の休みを挟んで一気に抑え込みたいと。そのためにも特に東京、名古屋、大阪、北海道のこの地域は対策の強化をお願いしたいんだということで、西村担当大臣からも直接私に何度も電話もいただいている。そういうことを総合的に考えれば、私は今回こういう形で規制の強化に踏み込まざるを得ない、お願いせざるを得ないということだと思っております。 今日、午前中も申し上げましたが、やはり社会活動、経済活動を回していくのも大事でありますが、やはりなんといっても医療の体制を確保して、県民、市民の皆さまの命を守るということがもう大前提ではないでしょうか。特に名古屋市内は医療体制が窮屈だと、逼迫とまでは申し上げませんが、窮屈だと。名古屋市さんの担当者なんかはもう逼迫してるとまで言っておられるわけですよ。保健担当部局の方々は。現に名古屋の東部医療センターはじめ、名古屋市関連の医療機関の皆さんも大変だと。そういう中でも多くの患者さんを受け入れていただいているんですね。