「L3リフト」の産みの親でまつ毛の守護神JUMIが考える まつ毛業界の今とこれから
WWD:サロンにとっては単価アップなどにもつながる?
JUMI:「ラッシュリンク」を使ったまつ毛パーマメニューは「L3リフトⓇ」というメニュー名で、全国で7000円以上の単価設定を推奨しています。平均的なまつ毛パーマの施術料が4000~5000円と考えると1.5倍に近い価格になります。しかしカールが仕上がった時の艶やしなやかな弾力、カールの美しさ・持続力を一度体感していただくと、高価格でもお客さまに納得してもらえます。なによりも圧倒的に美しく長持ちするので満足度が高く、お店や施術者の方への信頼感が増し、ファンになってもらうことができます。さらにサロンにとっては他店との差別化につながったり、メンテナンススパンが長くなるため、1人のお客さまの年間の来店回数が減る分、その新規客の予約枠を増やすことができ、安定的な顧客数を維持することができます。お客さまにとっても、サロンにとってもウィンウィンのメリットのあるメニューなのです。当サロンでは私のほかに、6人の施術者がいますが、コロナ禍中の導入直後から予約が常に埋まり、リピート率90%以上、そのほとんどが「L3リフトⓇ」をご希望のお客さまです。
WWD:今ではサロンワークとサロン経営、メーカー業の三本柱で活動している?
JUMI:独立してから5年は美容室の一角で従業員を雇うことなく、一人サロンでやってきました。それがアイビューティサロンとして単独出店するにあたり、初めてスタッフに入ってもらうことに。技術職ゆえに、体感や感覚で働いてきたので、自分が作った看板が崩れてしまうのではと当初は不安も大きかったです。しかしここ数年で、店舗展開をしたり、メーカー業を始めたり、従業員の力を借りているからこそ、自分のやりたいことができるんだ、と考え方がプレイヤー思考から経営思考にシフトしました。
今は自分のお店の成功や繁盛だけでなく、まつ毛をダメージさせてしまうサロンを一店舗でも無くしたいという思いが強くあります。「ラッシュリンク」シリーズはそんな私の夢がかなう商材です。今では全国で500店舗以上のサロンに「L3リフトⓇ」の導入が進んでいます。21年の誕生から3年が経ちますが、正直ここまで広がるとは思っていませんでした。今となっては必要なことをやっていなかったという言葉につきますが、まつ毛パーマに専門の処理剤やケアといった概念はありませんでした。専門職でありながら、アイデザイナーの多くが薬剤・処理理論やまつ毛の構造についての知識が薄く、なぜ処理剤が必要なのかピンときていないという人もまだ多いと思います。夏に書籍を発売しましたが、アイデザイナーの知識向上にも努めていきたいです。