人生のつらい状況に悩むのは避けられないが、「悩みを軽くする」ためにできること
日本は今、「人生100年」と言われる長寿国になりましたが、その百年間をずっと幸せに生きることは、必ずしも容易ではありません。人生には、さまざまな困難が待ち受けています。 【写真】じつはこんなに高い…「うつ」になる「65歳以上の高齢者」の「衝撃の割合」 『人はどう悩むのか』(講談社現代新書)では、各ライフステージに潜む悩みを年代ごとに解説しています。ふつうは時系列に沿って、生まれたときからスタートしますが、本書では逆に高齢者の側からたどっています。 本記事では、せっかくの人生を気分よく過ごすためにはどうすればよいのか、『人はどう悩むのか』(講談社現代新書)の内容を抜粋、編集して紹介します。
悩みはなぜ生じるのか
人が悩むのは、希望が叶えられなかったり、物事が思い通りにいかなかったり、あるいは思いがけない不運・不幸・不都合に見舞われたときでしょう。 人に嫌われたり、無視されたり、仲間はずれにされたり、仕事の邪魔をされたり、いじめられたり、お金がなかったり、借金が膨らんだり、貸した金が返ってこなかったり、板挟みになったり、相手を怒らせたり、大きな失敗をしたり、悪気はないのに批判されたり、SNSで炎上したり、大切な人や自分が病気になったり、喧嘩をしたり、仕事や家や結婚相手が見つからなかったり、子どもができなかったり、いやな上司がいたり、困った部下がいたり、パワハラ、セクハラ、モラハラなどを受けていたり、ダイエットしてもやせなかったり、健康診断で要精密検査と言われたり、自分の顔や体重や身長が気に入らなかったり、髪の毛が薄くなったり、好きな人に振られたり、いやな記憶が忘れられなかったり、家が狭かったり、トイレが不便だったり、配偶者と気が合わなかったり、不倫がバレたり、不倫をされたり、配偶者がDV、アルコール依存、ギャンブル依存だったり、近所の住人とのトラブルを抱えたり、いやがらせを受けたり、苦情を言われたり、子どものできが悪かったり、子どもが非行に走ったり、不登校、ひきこもり、精神障害になったり、子どもの反抗期が長引いたり、親の介護がはじまったり、親が認知症になったり、自分のしたことが悔やまれたり、自分の人生に価値を見出せなかったり、世の中が理解できなくなったり、生きる意味がわからなくなったりと、誠に悩みのタネは尽きません。 これらの悩み事を、すべて起こらないようにすることは不可能です。であれば、いろいろな問題は起こるけれど、悩まない心を手に入れるほうがいいかもしれません。 つまり、自分自身を変えることです。