見どころたくさん!東京・玉川上水をたどるハイキング① 浅間橋から吉祥寺・三鷹へ
落ち着いた雰囲気が漂う井の頭公園南エリア
少しのどかな箇所を通過し、いくつか車道を横切り心地よい土道を進んでいくと、いつしか緑が増えてきて広大な井の頭公園に入っていく。途中には牟礼分水口の標識があるが、このような分水口は各所にある。玉川上水からの分水は北へ南へとさらに遠くまで届き、多くの人々の暮らしを支えていたのである。現在でもそれらの痕跡や、用水が見られる所もある。 さて井の頭公園といえば、神田川源流の井の頭池がある都内有数の行楽スポットだが、玉川上水緑道が延びる南側エリアは、歩く人も少なくとても落ち着いた雰囲気だ。
やがて萬助橋(まんすけばし)の交差点に出るが、ここからはにぎやかな井の頭池を散策して吉祥寺駅に向かってもよいし、そのまま玉川上水に沿って三鷹駅に行くのでもよい。 三鷹駅へは車道脇の歩道歩きで、途中には山本有三記念館や太宰治入水の地などがある。玉川上水は三鷹駅でいったん地下に潜るため、三鷹駅よりさらに進む場合は、駅の改札前を通り北口に出る。
補足
今回紹介のコースは約5km。少々もの足りない場合は、下流の暗渠部からつないで歩いてもよいだろう。代田橋(だいたばし)からスタートすると、だいたい10kmほどになる。京王線代田橋駅の少し東にゆずり橋があり、一部開渠となっている。和田堀浄水場を見て甲州街道を西進、緑道をたどり、明治大学付近では露出した水道管の脇を通る。築地本願寺和田堀廟所の西からまた緑道が続くが、上北沢駅入り口付近から浅間橋まではごく普通の歩道歩きとなり、少々つらい。 代田橋よりさらに下流部にも緑道があるので、気になる方は調べてみてほしい。次回は、三鷹から先の区間を紹介する。
コースの紹介
コースタイム:約1時間40分 行程:富士見ヶ丘駅・・・浅間橋・・・どんどん橋・・・東橋・・・井の頭橋・・・萬助橋・・・三鷹駅 総歩行距離:約5,600m
文・写真=中島タツヤ