【漬物業界】健康的要素が浸透しコロナ前より消費増 コスト増で値上げ不可欠に
巣ごもり需要の反動減に加え、原料や副資材など物価高と歴史的な円安による大幅なコスト増に直面し、各社収益が悪化している
野菜・果実漬物の生産量は食品需給研究センターによると、2022年1~8月までの累計で前年比1%増の55万697トンだった。ショウガ漬けの伸長がけん引し、好調だった国産キムチをはじめ前年割れしているカテゴリーも多い。販路別では量販店向けが落ち着きつつあり、飲食店向けなど業務用が回復傾向にあるようだ。現在の漬物業界は巣ごもり需要の反動減に加え、原料や副資材など物価高と歴史的な円安による大幅なコスト増に直面し、各社収益が悪化している。生産量を維持し消費者への安定供給を継続するためにも製品値上げは必要不可欠だ。漬物の消費動向では、近年の健康志向の高まりと「発酵」への注目度の高さから、漬物が持つ発酵・乳酸菌の魅力や食物繊維の豊富さなど、漬物の健康的要素が消費者に浸透し始めており、コロナ前より消費量は増えているようだ。
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日本食糧新聞社