「監督してんなぁ、わかる!」寺田監督 全日本で“苦悩”を恩師・前田監督に相談 両者の指導論とは?
◆実は…全日本の区間エントリーを相談
対談のなかでは、全日本大学駅伝のこんな裏話も。 「区間エントリーの前日にいきなり(寺田さんから)LINE電話がかかってきて、『監督、迷ってます』と。俺は自分の方(國學院大學のエントリー)に取りかかっているのに、4年生で最後の子と1年生とどちらを起用するか悩んでいて。監督してんなぁと思って。わかる!って言いながら」と区間エントリーの相談を受けたことを明かした前田監督。 寺田監督は「僕自身は運良く外れたことがない身だったので、外れてしまった選手の本当の気持ちをわかってあげられないと思って、ずーっと悩んでいて。16人をエントリーした後から絞りきれず、ずーっと。寝るときもずーっと」と悩み続けていたことを明かしました。 ここでも恩師から貴重なアドバイスが。 「(エントリーから)外す子から呼ぶ。ちゃんと対話して、何で外すのか、ちゃんとした理屈を話して。100%納得してもらえることはないんですよ、でも思いは伝えさせてもらって」と語ります。 「決断は非常に大事。今後のチーム作りにも大事なので、その時だけじゃない。外れた子の思いを、他の選手も見ているし、それがどういう形なのかっていうのが今後のチームをつくるから、寺田監督が外れた子に何て声をかけたか、その子がどうかみ砕いて頑張ろうとするのかが、次のチームの始まりなのですごく大事」と強調しました。