「お悩み相談コンテンツ」にある〝三角関係〟 「甘い」「叱って」リクエストに回答者は
メディアとしては読まれたい、けれど
清田:メディア側としては難しいところですよね。読まれたいけど表現は……。 水野:そうなんです。私自身、強い言葉が苦手なので、「強いタイトルで釣って押してほしいんだな…押さないでおこう」と意志を持ってクリックしないというのはあります。 読んでもらいたいと思ってもらえるのはどんなタイトルかは熟慮しますが、そもそもwithnewsとしては炎上ネタをそのまま扱うことはしません。 みたらし:水野さんの話を聞いて私はすごく反省したんですけど、自分はクリックしていましたね。過激な感じの記事とか(笑)。 よくパートナーに「なんでそんな俗っぽい感じのものを読んでるの?」みたいに言われるのですが……読んじゃいますね。(笑) 清田:いや分かります。作り手がいるのでしょうもないと言っては失礼ですが、例えばInstagramで見かけた「世帯年収が低そうに見える子どもの服装10選」とか、本当にひどいじゃないですか。 でも、「お前、気になるだろ?」みたいな感じのタイトルを速攻でクリックしてしまうと、自分の心の嫌な部分を感じますよね。 みたらし:自分の中の悪魔がクリックさせているみたいなね。過激な見出しって「悪魔召喚」なのではないでしょうか。 清田:確かに。「本当は気になってるんだろう?」みたいな。 水野:ささやかれてるわけですね。悪魔に。 清田:最近で言うと、自分たちのメディアとしては過激なことや偏ったことを言えないけど、SNSの声を拾って記事を作るといくらでも過激な声をとって見出しにできるじゃないですか。 ネット上にはいくらでも過激な声があって、人の心を刺激する悪魔的な見出しをいくらでも作れてしまう。メディア側にとっておいしいコメントってたくさんあって、ずるい誘惑ですよね。ネットの声からとったと言えば事実ですからね。 みたらし:悪魔に導かれて開いた記事がひどい内容で、余計に悪魔が増幅するようなパワーを持っているのはダメですよね。タイトルによって召喚されたものの、読み進めるごとに悪魔がふわーっといなくなるみたいな記事だとバランスが取れているのですが。 水野:悪魔を増幅する記事のほうが多い気はしますよね。そこが儲かる仕組みを変えないといけない。