インデックス+αをめざす『SMT iPlusシリーズ』、そのパフォーマンスの真髄に迫る
これは何が良いかというと、自らの運用哲学、長期で有効であると信じる運用手法を一貫して実践することができるということです。言い換えるならば、運用の品質が安定するということにもなります。品質が安定しているということは、長期に投資し続けるファンドとして、大変重要な要素であると考えます。
◆リターンを実現する4つの戦略
朝倉 おっしゃる通りですね。長期投資を行う上で、品質というのは非常に大事だと思います。クオンツという言葉自体は一般的に馴染みがなく、ともすれば少し敬遠されがちですが、長期投資には非常に有効な手法ではないかと思います。
ちなみに、これは本質的なことですが、なぜこのインデックス+αのリターンを実現できるのか。その仕組みについて教えていただけますか。
柿島氏 インデックス+αのリターンを実現するための仕組みは、大きく2つあります。
1つは、特徴の異なる4つの戦略に分散投資することで、1つが駄目でも他でカバーするといったように、あらゆる市場環境に対応し、安定的に超過リターン、ファンドでいうところのインデックス+αのリターンを稼ぐことです。
2つ目は、それぞれの戦略の構築に当たって、従来、運用に使用してきたデータに加えて、日々のニュースフローなどのオルタナティブデータと呼ばれる新しいデータを組み合わせることで、銘柄選択の精度を向上させています。
朝倉 非常に興味深いですね。4つの戦略を分散投資して、さらに、オルタナティブデータを使うということですので、その4つの戦略について具体的に教えていただけますか。
柿島氏 まず「バリュー」は、本来あるべき水準まで株価が上昇する可能性の高い割安銘柄に投資する戦略です。「モメンタム」は、株価の上昇トレンドの継続が見込める銘柄に投資する戦略です。続いて、「クオリティ」は、持続的な業績成長に伴う株価の安定的な上昇が見込める優良銘柄に投資する戦略。最後の「ディフェンシブ」は、株価の値崩れの可能性が低い銘柄に投資する戦略を指しています。