なぜ4階級制覇・井岡一翔は3階級制覇・田中恒成との大晦日決戦決定に超過激発言をしたのか?
試合は、井岡の豊富な経験を活かしたテクニックとパワーか、田中の若さとスピード、回転力か、という展開になると予想される。田中も3階級制覇を達成した木村翔戦からは、本来のスタイリッシュなボクシングに加え気持ちで負けないインファイトの殴り合いもできるようになっている。究極の技術戦になるのか。それとも心が折れた方が敗者となる激闘になるのか。 井岡は、「そのどちらの展開になっても負ける気がしない」と豪語した。 井岡にとって日本人対決は、WBC世界ミニマム級王者時代の2012年6月にWBA世界同級王者、八重樫東(大橋ジム)と統一戦を戦い判定勝ちして以来、8年ぶりとなる。 「日本人対決? 選手によるが、日本人は気持ちは強いなとは思う」 意地の張り合いとなる日本人の世界戦対決は、たいてい名勝負になるが、その経験だけで言えば、木村翔戦、元統一王者の田口良一戦と乗り越えてきた田中が上。井岡に有利な材料は多いが、「上から目線」で語るほど簡単な試合にはならないだろう。 今日10日には、その挑戦者の田中がオンライン会見に臨む。井岡の挑発的な過激発言を受けて、どうコメントするのか。 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)