衣替えにも戦略を! 東大卒収納コンサルタントが説く洋服・家電類入れ替えのコツ【米田まりなさん連載】
引越し後の新生活にも少しずつ慣れてきたこの頃。気温の高い日も増えてきましたが、衣替えは完了しましたか? 学校や官公庁では「6月1日」を衣替えの日として定めているところが多いですが、1日で終わらせようとすると一苦労です。段階的に進めて、過ごしやすい環境を作っていきましょう。(整理収納アドバイザー・米田まりな) 引越し会社おすすめランキング!全12社を徹底比較 目次衣替えは何のためにする? 「衣服」「雑貨・家電」「その他」の3段階に分けて実施 衣服をスマートに衣替えするコツ 「雑貨・家電」「その他」の片付け方 衣替え時期に行いたい掃除
衣替えは何のためにする?
この春に引越しをしたばかりの方は、「すでに家がキレイなので、わざわざ衣替えをしなくてもいい」と思われているかもしれません。また、大量の衣類を入れ替える作業が煩雑で「時間がない」「ほこりを吸いたくない」といった理由から、衣替えを先延ばしにしている方もいるでしょう。 宅配収納サービスを運営する株式会社サマリーの調査によると、5人に1人は衣替えをしていないとのこと。衣替えをしている場合も、大掛かりな服の入れ替えから、目についた服だけを処分するライトなものまで、程度に幅があるようです。 衣替えは必須なのか? 衣替えの歴史は長く、平安時代に中国から日本に伝わったとされています。日本人たるもの、衣替えは当たり前に「しなくてはならない」ものなのでしょうか? 私は「服の数が少ない人は、衣替えをする必要はない」と考えています。多い・少ないを判断する基準として、メジャーで自宅のハンガーラックの横幅の長さを測ってみましょう。 洋服を取り出しやすい状態に保つため、ハンガーとハンガーの間は3cm空けることが好ましいとされています。例えば、120cm幅のハンガーラックには「120cm÷1着当たり3cm」で計算すると、40着の服をかけることができます。これ以上に服をかけてしまうと、出し戻しがしづらくなったり、服にシワがつく原因となります。 手持ちの服の数が40着以内であれば、大掛かりな衣替えをする必要はなく、季節に応じて、よく着る服を取り出しやすい位置に動かす程度で問題ないでしょう。 反対に、合計80着ほど服を持っている人は年に2回、それ以上の服を持っている人は年に4回、衣替えが必要になります。 ぜひ、ご自宅のクローゼットの横幅と、ハンガーに掛かっている服の数を測ってみてください。賃貸住宅の場合、物件によってクローゼットの幅に差があります。「前の家では衣替えしなくても問題なかったが、新居では衣替えをしないと服が入りきらない」ということもあるでしょう。