衣替えにも戦略を! 東大卒収納コンサルタントが説く洋服・家電類入れ替えのコツ【米田まりなさん連載】
「衣服」「雑貨・家電」「その他」の3段階に分けて実施
「衣替え」は、狭い意味では「季節に合わせて衣服を入れ替えること」を指しますが、衣服だけではなく季節家電や小物類を入れ替えること、家の中全体を整理整頓・掃除をすることなど、広義には季節の節目としての環境整備が含まれています。 衣服以外の扱い方 衣服は衣替えしているという方も、かばんや靴、スポーツ用品は定期的に入れ替えているでしょうか。寝具やカーテン、ラグマットなどは洗いに出しましたか? 加湿器や扇風機など、季節家電が出しっ放しになっていないでしょうか。 季節によって使用頻度が異なるアイテムは、衣服と同じタイミングで入れ替えをすることで、居住スペースを効率よく使うことができます。 これらを一気に済ませようとすると、1日がかりでもなかなか終わりません。体力的にも大変なので、何週かに分けて行うのがいいでしょう。「今週は衣類」「来週は季節小物」「次の週は掃除」といった具合でテーマを決めておきます。 衣替えの時期には、クリーニング事業者各社が割引クーポンを発行していることも多くあります。普段利用している店舗で割引の案内が出ていないか、チェックしましょう。キャンペーンの期間に合わせて、衣類や寝具を整理するとモチベーションも上がります。 実家を活用するのはアリ? ちなみに衣替えの時期に合わせて、実家に衣類を預けにいく人も一定数いるようです。実家の子供部屋(自身が幼少期に使っていた部屋)のクローゼットを、第二の収納スペース代わりとし、季節のたびに車や宅急便などで入れ替えるというやり方です。 実家に潤沢なスペースがあり、両親とも片付けに一切の不満がない状態であれば別ですが、そうでない場合、両親の居住環境を悪化させている可能性が高いです。実家に迷惑をかけないためにも、服の数を厳選して自宅で保管する、または外部収納サービスに切り替えることをおすすめします。
衣服をスマートに衣替えするコツ
衣服の衣替えは、1点単位で吟味をせず、コーディネートを作りながら進めるのがコツです。まずはクローゼットやタンスから、手持ちの服の全部出しをしましょう。服の量が多い方は、「外出着」「部屋着・下着」で整理する日を分けて実施してもよいですね。 コーディネートの作り方 衣類を全て外に出したら、これからの季節で頻繁に手に取るであろうボトムスを1点選びます。次に、選んだボトムスに似合うような2~3種類のトップスを選びます。このようにしてコーディネートが作れた衣類から順に、ハンガーラックの手の届きやすい位置に吊るしていきましょう。 どんなにたくさんの服があっても、コーディネートが合計30種類できたら、いったん選抜終了とします。30種類というのは、1カ月、毎日違う服で生活ができる水準です。 「高かったから」「捨てるのはもったいない」と思っていても、他の服との組み合わせを考えられなかったり、着心地が悪くて手が伸びない服もあるでしょう。組み合わせがうまく作れない時点で、今シーズン、その服を手に取る可能性は低いです。思い入れが強い服は畳んで保管、そこまでの思い入れがなければ売るなどして手放しましょう。 季節外の洋服の扱い方 季節外の洋服はハンガーラックから外し、圧縮袋や衣装ケースに詰めていきますが、「直近半年間で何回着たか」を思い出しながら仕分けるのがよいでしょう。半年間で一度も着なかった服は、おそらく来年も着ない服。思い入れがなければ手放しましょう。 また、頻繁に着用した服でも生地が劣化していないか点検します。生地がすり減ってペラペラになっている、袖が伸びている、穴が開いているなど、「修理してでも着続けたいか」を基準に判断していきます。 スキーウェアなどかさばる衣類の保管場所としては、スーツケースの中もおすすめです。防虫剤を忘れずに入れておきましょう。 クリーニングに出してから保管したい場合、保管付きの宅配クリーニングパックの利用も便利です。クリーニング店に出向く必要もなく、自宅からダウンジャケットやセーターを送り、次のシーズンにまた自宅に戻ってきます。宅配収納サービスの「サマリーポケット」では、1着1265円~の低価格でクリーニング・ハンガーに吊るしての9カ月間の保管を行っています。 「サマリーポケット」をチェック (公式サイトへ)