「生活者の日常に影響」はこれから? 専門家や事業者が語る「物流の2024年問題」の現状とは
工藤さんは「置き配でも時間帯指定が可能なため荷物が長時間、置かれたままにならないような指定が可能です。また、お届け状況の写真をお客様に送信。タイムリーにデジタルコミュニケーションを行い、確認いただけるようにもしています」と話し、会員限定サービスになっている背景を説明しました。 宮武准教授は、こうした懸念を軽減するサービスを活用するためにも、利用者が受け取り方の選択を意識し、さまざまなサービスがあることを知るのも大切だと指摘。 「置き配やロッカー利用のほか、高額なものであれば対面やコンビニ受け取りを選択。荷物の性質によって適切な受け取り方を意識するのも、利用者の協力になります。行政は『賢い受け取り方』を選択するよう推奨していて、心配や不便を我慢して利用するのではなく、多くの選択肢の中から最適な受取り方を選ぶ“使い分け”をしてほしいですね」 そうした宮武准教授の意見と同様、工藤さんも多様な受け取り方を利用者に活用してほしいと話します。 「置き配に限らず『一度で荷物を受け取れる』快適さを提供するのが、お客様の満足につながるという考えです。今後も時代ごとに、お客様のニーズに合った受け取り方をお選びいただけるよう、努めたいと思います」 意識することは少なくても、日常生活に欠かすことができない物流。業界内の労働環境が適正化され、健全かつ快適に利用するために、荷物に合った賢い受け取り方の選択を考えたいですね。 調査概要:2023年10月19日に、全国の10代~60代以上のYahoo!JAPANユーザー2000人を対象に調査実施 回答者の性別:男性64%、女性35%、その他1% 回答者の年齢構成:10代1%、20代4%、30代13%、40代29%、50代32%、60代以上20%、年齢を教えたくない1%
Hint-Pot編集部・鍬田美穂