仏首相、訪中へ ブランデー輸出で進展目指す
[パリ 6日 ロイター] - フランスのマクロン大統領は6日、仏外交団に向けた年頭演説で、バイル首相が中国を訪問すると明らかにした。仏産コニャックを巡る貿易問題で進展を目指す。訪中時期は明らかにしなかった。 欧州連合(EU)は昨年10月、中国製電気自動車(EV)に最大45%の関税を課す方針を決定。中国政府はEUの発表から5日後、EU産ブランデーの輸入に報復関税をかけると表明した。中国製EVへの関税引き上げを主導してきたフランスを標的にしたとみられている。 中国はEU産ブランデーの輸入業者に対し、30─40%の保証金を支払うよう要請。ヘネシーやペルノ・リカール、レミーコアントローなど仏企業の打撃になっている。 当初は、バルニエ前仏首相が貿易摩擦の解消に向けて今年の早い時期に訪中すると見込まれていたが、昨年12月、緊縮予算への支持が得られず退陣に追い込まれていた。