「神奈川ビジョン」発表 黒岩知事が会見(全文5完)K値のKは神奈川のK
神奈川県の黒岩祐治知事は20日午後、記者会見を行い、政府の緊急事態宣言が解除された後、県内の経済活動の再開と医療体制の維持を目的とした独自の取り組み「神奈川ビジョン」を発表した。 【動画】宣言解除後の取り組み「神奈川ビジョン」を発表 黒岩知事が会見 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「宣言解除後の取り組み「神奈川ビジョン」を発表 黒岩知事が会見(2020年5月20日)」の中継開始時間に対応しております。 ◇ ◇
来月以降アラートを示す指標として応用が利くのか
朝日新聞:あと、すいません、中野先生に。K値についてなんですが、ちょっと私、数字に弱いんで教えていただきたいんですけれども、この曲線はあくまでもやはりPCR検査の感染者数を分母・分子に置いて、そのトレンドを見るということなんだと思うんですけれども、他方で医療の専門家などはPCR検査についての懐疑的な見方とかもあったり、あと、今後、国も抗体検査などを取り入れていくという。だからつまり来月以降、これによってアラートを示す指標として応用が利くのかどうか、つまり変数がそこに加わっても対応できるというふうになっている建て付けなんでしょうか。 中野:まず2点ご説明します。まず、今までの段階で、PCRの検査態勢が3月末から5月中旬にかけて大きな変化があったかというと、ないと思います。これはもし例えば感染者数に対するPCR陽性者数の比っていうものが大きく変わってたら、ここまできれいな曲線にはならない。実際そういう例はありまして、中国で陽性感染者数の定義が変わったのが2月。そのとき27%、ぽんと飛んでおります。だからそういうことが変わると実際に影響を受けまして変わりうるんだけれども、今のところ日本のPCRの基準っていうかクライテリアですけど、それには大きな変更はなくて、もちろん曜日の依存性は非常に強く、月曜日は少なくて週末が多いというのは依然としてありますけれども、そういうのは1週間ならすことによってきれいに消えてしまいますので、1週間を延べで見たときに大きな変動が今まであったかということを考えると、ないというふうに考えます。実際のところ私は陽性者数しか見てませんので、それ以外のことには一切、言明できないんですけれども、心の底では陽性者数と感染者数の比というのはあまり変わってないんじゃないかなっていうのは1つです。 今後、PCR態勢の拡充に伴って、基準が変わると変わります。だからPCR検査を受ける基準が大きく変わると、それはやっぱり陽性者数に直接響きますので、そのときはなんらかの補正係数、非常に嫌なんですけど掛けるなり、あるいはリセットするなりしないといけないと思いますが、基準が変わらない、たくさんPCRの検査を受けたくても受けられない、あるいは検査を受けるのが遅れたために重篤なことになられるという方を防ぐためにPCR検査の態勢を強化する。ただし基準は変えないっていうんだったら影響は受けません。受ける基準が変わると影響を受けます。