大阪府・吉村知事が定例会見4月21日(全文5完)女性が非常に影響を受けている
変異株を考慮すればより厳しい対応が可能だったのでは
横田:岩田教授は昨年末に変異株の感染力の強さがもうすでに分かっていたと。にもかかわらず、今おっしゃったのは従来の基準に基づいて解除してしまったと。変異株のことを考慮すれば、当然別のより厳しい対応が可能だったと。早期解除、2月末の解除じゃなくて、もっと遅らせるという結論になったと思うんですが、それについては判断ミスではないといまだにお考えなんでしょうか。 吉村:これは全国的な解除になったのが3月21日だというふうに思ってます。そこでもさまざまな専門家の意見も聞かれて、東京も解除になっているという状況です。変異株についての感染の拡大ということについて、今まさに大阪で起きている状況、これを踏まえて緊急事態宣言等、強い措置を持って対応しなければならないというふうに思っています。 横田:その専門家の聞く範囲が岩田健太郎教授みたいな厳しい意見を言う人があまり入ってなくて、大阪府の追認する御用学者と言っては言い過ぎかもしれないんですが、そういう人ばかりなので今回の事態を招いたとはお考えになってないんでしょうか。その辺を改善しようとは考えてないんですか。 吉村:解除したのは大阪府だけではなくて、兵庫も解除し、愛知も福岡も解除し、そしてまた東京も3月21日解除し、そして解除の判断については大阪府だけでは当然なくて、国も専門家、分科会の意見を聞いて解除するという判断をしています。これだけ感染力の強い変異株ですから、今まさに大阪でこういう状況になっているということなので、より強い、やっぱり緊急事態宣言の措置が必要だというふうに思っています。
五輪中止検討要請をする考えはないのか
横田:あと2点目、五輪中止の検討要請を政府にしないのかと以前もお聞きしたんですが、そのあと二階幹事長の五輪中止選択肢発言が出たということと、山梨県知事が同調する考えを述べたということと、今発売中の『文藝春秋』の中で、東京五輪はバッハ会長の食い物にされたという記事の中で、開催によって感染爆発が起きればはるかに莫大な費用が掛かると。国富の流出であり国民の命を危険にさらすという指摘をしているんですが、変異株の脅威を目の当たりにした吉村知事が菅総理に太いパイプを活用して、五輪中止検討要請をするお考えはないんでしょうか。 吉村:五輪については、国と東京都において適切に判断されるというふうに思っています。 横田:大阪府知事として府民を含めた国民の命を守ると、また五輪開催で東京から全国各地に感染爆発が広がる恐れが容易に想像できると思うんですが、そういうことはまったくなさるお考えはないんでしょうか。 吉村:大阪府における府民の命をなんとか守るべく、この緊急事態宣言の要請も今しています。大阪府における対策の徹底と、僕の政治的なパワーはそこに集中していきたいというふうに思っています。また大阪のこの変異株における知見というのは、もうわれわれは全てオープンに公表してますから、今、全国でまさに共有しているというふうに思っています。 横田:今回の事態を招いた結果責任についてはどうお考えになっているでしょうか。枝野代表は。 司会:すいません、知事としての見解ということでよろしいですね。一応公務もあって。 横田:テレビ番組に公務として出演されたときのやりとりで、枝野代表の辞任ものだと、菅総理と一緒に辞めるべきだという指摘に対して、知事戦で出るべきだと。2年間は知事ポストにそのまま辞めることなくとどまるということをおっしゃってるので、そのお考えは変わりはないんでしょうか。 吉村:知事としてさまざまな判断があると思いますけども、ベストを尽くしていきたいと思います。 司会:すいません、ほかにございませんでしょうか。あります? そしたら、もう本当、最後でお願いいたします。