SRX/SR/GB/DX/FZR… 大好きな愛車でサーキットを走りたい! アストライド走行会で気になった自作マシン達
ヤマハSR400/SRX-6:ノーマルの面影を残すシングルカスタムで、ストリートもサーキット走行も満喫
1978年にデビューしたSR400と1985年発売のSRX‐6は、登場から長い年月を経ても色あせない、ヤマハらしさ溢れる不朽の名車だ。その魅力的なオリジナルスタイルをキープしながらサーキット走行を楽しんでいるのが、SRXのa1さんとSRのMさん。 両名ともスーパースポーツモデル(a1さんはBMW、Mさんはドゥカティ)を所有しながら、ここでは空冷ビッグシングルの理想を追求。30年にわたり初期型SRXを所有するa1さんは、2年半ぶりのアストライドを前にサスペンションをビチューボ製に変更。これまで「やりたいカスタムはすべてやった」と自認していたそうだが、フロントから振られたりリヤが暴れていたコーナーで劇的な改善があり、ラップタイム短縮という客観的データと合わせて効果を実感できたそうだ。 一方、前後17インチホイールとセパレートハンドルというハードな仕様ながら、随所に純正らしさを残すSRは、Mさん自らパーツを選び組み立てたマシン。サーキットに通い始めて1年目で、グリッドに整列してスタートするレース形式の模擬レースにも参加。現在このSRは全バラ状態で、新たなカスタムを構想中とのこと。自分でマシンを作ってサーキットで試す。アストライドの趣旨にピッタリ合った2台である。
ヤマハSR400
1978年に登場したSR400/500は、オフロードモデルのXT500のエンジンとフレームをベースに開発された、言わば派生モデルのようなオンロードモデルだった。だが、プレーンなデザインやビッグシングルらしい重量感などが大いにウケ、時代に対応するための仕様変更を繰り返しながら、XTより遙かに長く2021年まで製造された。 【YAMAHA SR400】ライダー◎Mさん:チューブレス化した17インチリム(F3.0/R4.0)に、レースレプリカスペックのダンロップ製ラジアルタイヤを装着。マフラーはSRカスタムで有名なAAA製セミレーシングタイプ。 カスタムの素材としてもユーザー/コンストラクターから愛され、クラシック/トラディショナル/カフェレーサー/フラットトラッカーなど、さまざまなスタイルに変貌したのもSRの特徴である。Mさんの愛車は、SR本来のテイストを残しながら、17インチのワイドリムとセパレートハンドルで低く構えたスポーティーなフォルムが魅力的だ。 ◆エンジンはSR500用クランクシャフトとφ95mmピストンで595cc化。エンジンスライダーとともにワイズギアのパフォーマンスダンパーを装着している。 ◆スイングアームはXJR400用をベースにピボット幅を詰め、リヤショックロアマウント位置を変更。SR純正より30mm延長された。リヤショックはアラゴスタ製。 ◆(左)外装を含め、エンジンや車体各部を黒で統一。シリンダーヘッドはヨシムラST-2ハイカムと強化バルブスプリングを組み込み、キャブはケーヒンFCR39をチョイス。(右)純正メーターを残すコックピット。アントライオン製3つ叉でオフセットを変更し、セパレートハンドルを装着。純正フロントフォークにはハイパープロ製スプリングをセット。 ────────── ヤマハSRX600 ────────── XT500のエンジンをSR500に転用したように、XT400/600用エンジンを搭載したスポーツシングルとして開発されたのがSRX-400/600。ただSRXはスチール製角断面フレームから独自に設計されており、スポーティでありながら流麗なスタイルは、“デザインのヤマハ”を強く感じさせる仕上がりとなっていた。 【YAMAHA SRX600】ライダー◎a1さん:長く付き合い特別な思い入れもあり、心にリミッターがかかってしまう初期型でのサーキットは今回で終了。今後は新たに手に入れた後期型にスイッチするというa1さん。 キック始動で前後18インチの初期型から、フロント17インチ/ラジアルタイヤ装備など仕様変更を繰り返し、フルモデルチェンジではセル付きエンジン+モノクロスサスペンションの大改革を受けながら、基本的なデザインを踏襲したSRX。 レーサーレプリカ全盛の風潮に流されることなく多くのユーザーに愛され、今も熱心なファンに支持されている。30年近く所有して手を入れ尽くしたSRX-6に加えて、サーキット用にモノショックの後期型を所有するa1さんもまた、SRXに魅入られたひとりである。 ◆メーターまわりにラップタイマーを追加。フォークトップキャップにアジャスターが付いたカートリッジダンパーが、タイム短縮に貢献した。 ◆フロントと同時にリヤショックもビチューボ製に変更。前回のアストライドとは別物の操縦性に生まれ変わり、3秒近くのタイム更新を果たしたそうだ。 ◆(左)ボアアップ&ハイコンプピストンで633ccとしたエンジンは、ヨシムラST-1カムやケーヒンFCR35でチューニング。マフラーは懐かしのヨシムラサンパーだ。(右)SRX用のビチューボは、神奈川県のBSファクトリーと輸入元のガルーダが共同開発し、BSファクトリーで購入できる。
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