セルジオ・ペレス、オーストリアGP苦戦の要因のひとつは、1周目に負ったダメージ「マシンがどうにもならなかった」
F1オーストリアGPでレッドブルのセルジオ・ペレスは7位、終盤にはハースのニコ・ヒュルケンベルグにプレッシャーをかけたものの、オーバーテイクするには至らなかった。 【動画】衝撃の結末! フェルスタッペンとノリス、優勝争った2台がまさかの接触|F1オーストリアGP決勝 レースを通じてパフォーマンスの面で苦しんだペレスだが、マシンには大きなダメージを抱えていたようだ。 ペレスの苦戦が続いている。予選Q1を突破できないという最悪の状況からは脱したものの、チームメイトのマックス・フェルスタッペンが優勝争いを繰り広げる中、ペレスはトップ10の後半を争うのが精一杯。ドライバーズランキングでも5番手に後退してしまっている。 レッドブルのお膝下とも言えるレッドブルリンクで行なわれたオーストリアGPでも、ペレスは7位でフィニッシュするのが精一杯。ハースのヒュルケンベルグすら抜けなかった。ただペレスは、手負いのマシンで苦しい戦いを強いられていたようだ。 「サイドポンツーンにかなりのダメージがあった」 そうペレスはレース後に明かした。 「(1周目の)ターン4で、ピアストリ(オスカー・ピアストリ/マクラーレン)と少し接触してしまったんだ。そこからどうすれば良いかが分からなかった」 「スタートは良かったんだけど、そこからはマシンがどうにもならない状態だったから、とても残念だった。バランスも崩れていた」 「ペースが足りず、マシンは滑ってしまっていた。前を行く人たちと戦える望みはなかったと思う」 「いろんなところで問題があったんだ。ディファレンシャルで修正しようと思ったんだけど、どうにもならなかった」 ただ、ダメージを負っていなかったはずの決勝以外でのセッションでも、ペレスのパフォーマンスは優れなかった。それについてペレスは、様々な要因で苦しんだと語った。 「全てのことを、注意深く見直す必要がある。そういうことが、いくつかあると思う」 ペレスはそう語った。 「予選では、バランスを合わせるのに時間がかかりすぎたため、タイヤが早く摩耗してしまったと思う。でも、本来のペースはもっと良かったはずなんだ。レースペースに関しては僕としても疑問だ。もっと良いパフォーマンスが出せると感じていたからね」 「(次のイギリスGPが)クリーンな週末になり、全てがスムーズに進むことを願うばかりだよ」
田中健一, Filip Cleeren