インフル猛威……年末年始の“薬不足”が追い打ち 「薬を長めに出して」はNG 急な発熱があったら?【#みんなのギモン】
日テレNEWS NNN
首都圏でインフルエンザの患者数が急増していますが、深刻なのは薬不足。都内の薬局の薬剤師によると、年末年始は通常の2倍の在庫が必要なのに入荷が追いつきません。年末年始に薬が切れたり急な発熱などがあったりした場合、どうすればいいのでしょうか? そこで今回の#みんなのギモンでは、「インフル猛威…年末年始の急病どうする?」をテーマに解説します。
■首都圏でインフルエンザが急拡大
菅原薫・日本テレビ解説委員 「東京都は26日、都内のインフルエンザの患者数が警報レベルに達したと発表しました。12月16日~22日の1週間に、都内の医療機関から報告されたインフルエンザの患者は、1医療機関あたり40.02人となり、警報の基準となる30人を超えたということです」 「また、埼玉県でも1医療機関あたり51.06人、千葉県では警報基準の2倍となる60.03人の患者が出ていて、首都圏でインフルエンザが急拡大。まさに猛威と言える状況になっています」
■去年は注意報→今年は警報レベル
菅原解説委員 「グラフで見ると、感染者が一気に増えているのがわかります」 「前の週(9日~15日)、東京都の1医療機関あたり感染者数は17.36人。10人を上回ると注意報レベルとなるため、都は注意を呼び掛けたばかりでした。26日の発表では40.02人と、前週から2倍以上に急増しました」 「去年は流行は早かったんですが、去年の12月頃の高い山をグンと一気に越えてしまったことがわかります」 鈴江奈々アナウンサー 「去年もそこそこ流行していた記憶はあったんですけど、去年は警報レベルではなかったんですね」 菅原解説委員 「注意報レベルでした。皆さんの周りではどうですか?」 森圭介アナウンサー 「私の周りの友人はチラホラいますよ。すぐそこまで来ているなという感じはありますね」 桐谷美玲キャスター 「保育園でジワジワ来ているかなという感じで、お知らせが来ます」
■薬不足…入荷は1月中旬の可能性も
菅原解説委員 「こうした状況で今危機が叫ばれているのが、薬不足の問題です。26日、有明ファミリー薬局の薬剤師である小林和正さんに聞きました」 「薬の入荷が追いついていない現状なのに患者が急増しています。年末年始はお休みの薬局も多いので、通常の2倍の在庫が必要であるにもかかわらず、業者さんが追いついていないそうです」 「現在不足している薬はせき止め、たん切り、抗生剤です。そしてインフルエンザの治療薬であるタミフルは既に入荷しづらい状況だそうです。他のインフルエンザ関連の薬も入荷遅れがあるということです」 「インフルエンザの薬は年末年始に関してはなんとか足りる見込みでも、このまま感染者が増え続けたら年明けは危ないかもしれないとのことです」 「同薬局は年末年始も開けるそうですが、薬の最終入荷日は27日で、どのくらい入るかわからないといいます。新年初回は1月6日を予定しているものの、1月中旬まで入ってこない可能性もあるということで、小林さんは困った様子でした」 森アナウンサー 「(今年の年末年始は)『奇跡の9連休』と言われていましたが、こういう数字を見るとドキッとしちゃいますね」