日産新体制スタート 内田社長が会見(全文3)アライアンスでどう業績を上げるか
日産車の魅力は何か
ニッポン放送:ニッポン放送、畑中と申します。国内市場について伺いますけれども、日産の乗用車というのはだいたい20車種ぐらいあるかと思います。その中でコンスタントに4桁の数字をマークしてるのは5車種ぐらいではなかろうかというふうに思いますけれども、この国内市場のこれからの取り組みについて、エンドユーザーの方々、それから販社の皆さん、いっぱい関わってる方、いらっしゃると思います、何かメッセージがありましたらお願いしたいのと。 あと、単刀直入に伺いますが、日産車、車としての魅力は何か、内田社長、どのようにお考えでしょうか、お聞かせください。 内田:まず、日本は日産にとってのホームマーケット、非常に重要なマーケットです。従って今、星野さんのリーダーの下、日本でもいろんな改革を進めてます。 先日、販社さまの会議に私も出させていただきましたが、まず今、日産に起因して市場にご迷惑を掛けたことが日本市場には多くあります。従って私はまず信頼の回復、ここに注力して、日本市場でさらにお客さまが日産自動車に乗りたい、日産を買いたいと思っていただけるように進めたいと思ってます。これをやって、きちっと日本市場で日産のプレゼンスを上げてくことです。 2つ目のご質問ですが、日産車、私も大好きです。実は前職で入社したときも、日産車が私の一番初めの車でした。あそこに展示してますフェアレディ、あれを93年に買いました。日産の車は非常にわくわくします。やはり日産の車はそういった、お客さまが日産の技術とか、日産の車に乗りたいなと思っていただけるようなところが日産の強みだと思います。従って、この強みをきちっとこれからさらに、われわれとして、日産の強いところとして、今後、世に出していけるように、全社一丸となって頑張っていきたいと思います。 司会:真ん中の前の女性の方。
スナール氏とは話をしたのか
フィナンシャル・タイムズ:フィナンシャル・タイムズの稲垣です、よろしくお願いいたします。アライアンスの件で教えていただきたいんですけれども、先ほど、プライオリティーが短期的にレベニューと利益を上げられる、どうやっていくかというところだというふうに仰っていたんですけれども、社長に任命されてからこの期間の間、スナール氏と具体的にその面ではどういうお話をされたのかというところを教えていただきたいのと。 あと、2点目はルノーと日産の経営陣が変わっていく中で、この期間でFCAとプジョーが統合の協議を始めたと思うんですけれども、一部では、これで日産とルノーの協力関係を強化する需要が強くなったっていう見方もありますし、あとは、もう一方の見方では、御社が今後、協議をしていく上で、交渉のカードを失ったのではないかというようなこともいわれているかと思うんですけれども、社長はどのように、この件をご覧になっているかを教えてください。 内田:後者の質問、他社の今後の事業に関して私がこの場で述べることはできないんですけれども、一番目のアライアンスは先ほど申し上げたように、実は先週も私、パリに行っておりまして、アライアンス、オペレーショナルボードミーティングに出ておりました。その中でもスナール氏とは、まずわれわれルノー、日産が抱えている課題、ここを、アライアンスをきちっと活用して、何度も申し上げている内容になりますけれども、売り上げであったり、利益、ここにどう貢献させるのか、これが短期的な話ですよね。 中長期的な将来の、いわゆるわれわれの先行開発であったり、こういった分野にも、もうすでにアライアンスとして活動はやっております。ですから、ポイントはそれをどう強くさせるか。どう短期的、中期的、長期的に貢献できるような形にアライアンスとしてできるか、ここの論議を今、真剣に行っています。 司会:じゃあ、また一番前の。一番前の列の2番目の方。