日産新体制スタート 内田社長が会見(全文3)アライアンスでどう業績を上げるか
中期経営計画の目標は現実的か
Automotive News:すみません、Automotive NewsのHans Greimelと申します。よろしくお願いします。英語で聞いてもいいですか。 内田:はい。 Automotive News:内田さん、今日もありがとうございます。お聞きしたいのは内田さんの達成不可能な目標設定に関する考え方です。中期経営計画は複数の目標を設定しますよね、例えばリストラとか、生産能力の削減とか、6%の営業利益率とか、これを2022年までに達成するという中期経営計画があります。これら、中期経営計画の目標は現実的でしょうか。それとも再評価しなければならないのでしょうか。今ある中期経営計画、引き継がれたものだと思いますが。 それと、2つ目の質問は、最も重要なことはなんでしょうか。アメリカ市場を挽回したり、あるいは販売事業を挽回するに当たり、一番重要なことはなんでしょうか。 内田:ご質問ありがとうございます。まず最初の質問の中計ですが、この中計に関しては置かれた環境、状況に応じて、われわれも将来の中計、日産としてどう進めるべきかというものは策定していく必要が、これはあると思っています。 従って、今、自動車業界の置かれている状況を踏まえると、われわれが何ができるかというのをもう一度、社内できちっと論議を重ねさせていただいて、しかるべきタイミングで皆さまに対してご説明していきたいと考えております。 ただ、中計の話の中で、やはりわれわれ、きちっと今の事業を見据えた中でどれだけ、いわゆる固定費ですね。会社として固定費をきっちり見ていけるか、ここは重要なところだと思ってます。これは前経営層から既に着手してますし、これを引き継いで、われわれが最適な固定費を各事業において見ていく。併せて将来が変動していく、これから自動車業界が変わっていく中で、どうレベニューサイド、いわゆる新車、新技術、こういったところの分野でわれわれは伸ばせていけるか。