日産新体制スタート 内田社長が会見(全文3)アライアンスでどう業績を上げるか
米国での販売の質は向上している
ですから、固定費は備えであって、それに対する将来の成長を新車軸でやっていく、この考え方は変わりません。これを進めていくのが中計を今後見ていく上で最も重要だと思います。 2番目の質問のアメリカ事業に関してですが、前回の上期決算時にもご報告しましたように、今、着実に販売の質、アメリカは向上してきています。まだ時間は掛かると思いますけど、この方向をきちっとアメリカの中で、アメリカの事業の中で浸透させて、販売の質の向上を見ていく。 先ほどの、全体の話で申し上げましたが、われわれ、チャレンジできる目標をきちっと持って進めていくことが重要です。従って、この考え方は今後、われわれの全世界において同じ考え方を持って進めていきたいと思います。従って、われわれ、チャレンジできる可能性をきちっと見いだした上で、そこに向けて目標設定して、われわれの将来の事業を成長させていくということです。 司会:ありがとうございます。じゃあ、はい。
ゴーン氏をどう思うか
毎日新聞:毎日新聞の今沢と申します。2つあります。1つ目はゴーンさんに対してどう思っていらっしゃるかということなんですが、内田さんが入社したときはゴーンさんのV字回復、改革に魅力を感じて入社されたと思うんですが、ここ数年、あまり日産の経営陣は、ゴーンさんが強欲で、私利私欲に走ったというふうに総括されてるんですが、ゴーンさんに対してどう考えてるのかが1つ。 2つ目は、ルノーとのアライアンスに関して、日産が資本関係の見直しを話してきたと思うんですけど、それは当面、封印するんでしょうか。以上です。 内田:ゴーン氏の日産のリバイバルに向けての経営の考え方に関しては、先ほど、冒頭、私がメッセージが、させていただいたように、経営の考え方は間違ってはいないと思います。ただ、昨今の話に関しましては、経営の手法と別のことだと思ってます。 またルノー、日産の資本提携の話に関しては、今、私はその話は一切しておりませんし、先ほど申し上げたように、まずお互いの会社に、言ってしまえば短期的にでも、アライアンスとして、どういった貢献ができるのか、優先順位はここです。 ルノーも日産も今、いわゆる収益という面では非常に苦戦しております。従って、われわれがまず注力することは、アライアンスの活動を通していかにお互いの会社、これ、三菱も含めてですけど、三菱さんも含めて3社がアライアンスを活用して、どう、レベニューであったり利益を上げれるか、まずここに集中することだと思います。 司会:ありがとうございます。じゃあこの後ろの一番奥の。