第93回選抜高校野球 聖地へ始動 智弁学園、改めて日本一誓う/天理、実戦を意識し練習 /奈良
<センバツ2021> センバツ出場決定から一夜明けた30日、2年連続14回目となる智弁学園と、同25回目の天理が青空の下練習に取り組み、新たなスタートを切った。喜びを爆発させた前日から表情を一変させ、決意を新たに汗を流した。両校が出場する第93回選抜高校野球大会は2月23日に組み合わせ抽選会があり、3月19日に兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する。【林みづき、広瀬晃子】 ◇智弁学園 改めて日本一誓う 智弁学園は授業後、午後2時から練習を始めた。輪になって、皆で「目標を立て直し、日本一を目指してまたがんばろう」と気を引き締め合った。 選手らはまず、黙々とランニングやダッシュをして体を温めた。走塁練習やキャッチボールが始まると、「(その球)いいね!」「もっといける!」といつもの元気な声が飛び交った。ノックなど守備練習でも「肘上げろ!」など、厳しく助言し合って気合を入れた。その後も、素振りなどの練習を次々にこなした。 植垣洸捕手(2年)は「改めて日本一を目指すという意識で練習した」と話す。平山大生選手(1年)も「今日の練習で気合を入れ直した」と真剣な表情だった。 ◇天理 実戦を意識し練習 天理は午後2時すぎから練習を開始。選手たちは集まって「甲子園に出るチームとして、ふさわしい練習をする」などの目標を掲げ、気合いを入れた。 まずは体をほぐして温めるため、ストレッチなどでウォーミングアップ。その後、「気合いを入れろ」「ナイス」などと声を掛け合い、シートノックやキャッチボール、バッティング練習などのメニューをこなした。 内山陽斗主将(2年)は「甲子園で1勝できるよう、実戦につながる練習を積み重ねたい」と抱負を語った。打の要で外野手の瀬千皓(ちひろ)選手(同)は「すっきりと晴れやかな気持ちで練習に臨めた。バッティングで活躍できるように頑張りたい」と目を輝かせた。