先週の流入額上位-26日設定の「アメリカ国家戦略関連株ファンド」など3ファンドが新規ランクイン
国内公募追加型株式投信(確定拠出年金専用、ファンドラップ専用、及びETF除く)を対象として、ウエルスアドバイザー推計値に基づいて先週(2024年12月23-27日)の純資金流入額上位10ファンドを確認したところ、SBI岡三アセットマネジメントが26日に新規設定した「アメリカ国家戦略関連株ファンド」など3ファンドが新規にランクインした。 「アメリカ国家戦略関連株ファンド」は実質的に、米国の国家戦略に関連したテーマから恩恵を受けると判断した同国上場企業約60~80社の株式に投資する。現在の主要投資テーマとしては、「国内回帰」、「エネルギー」、「半導体」、「国家防衛」などが挙げられている。 同ファンドのほかには、「iFreeNEXT FANG+インデックス」と「One/フィデリティ・ブルーチップ・グロース株式ファンド(成長型)」が新たにランクインした。「iFreeNEXT FANG+インデックス」は12月9-13日以来2週ぶり、「One/フィデリティ・ブルーチップ・グロース株式ファンド(成長型)」は設定(2023年12月)来初のランクインとなる。 「One/フィデリティ・ブルーチップ・グロース株式ファンド(成長型)」は実質的に、米国を中心とした日本を含む世界の大型グロース企業の株式を主要投資対象とする。具体的には、成長力を市場が過小評価していると判断した企業や景気サイクルを通じて資本利益率が平均を上回っている企業、産業動向の変化による恩恵が見込まれる企業などに投資する。11月末時点で279銘柄を組み入れており、組入比率上位は、米『アップル』9.4%、米『アマゾン・ドット・コム』9.1%、米『エヌビディア』9.0%などとなっている。 先週の純資金流入トップは「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」。約374億円の純資金流入となり、12月2-6日以来3週ぶりのトップとなった。同ファンドのほかには、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」の「Bコース(為替ヘッジなし)」と「Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」、「インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)」(愛称:世界のベスト)、「SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)」(愛称:S・米国高配当株式100)、「フィデリティ・グロース・オポチュニティ・ファンドDコース(毎月決算・予想分配金提示型・為替ヘッジなし)」が先々週(12月16-20日)に続いてトップ10入りした。 一方、先々週トップ10入りしていたファンドのうち、「日経225ノーロードオープン」、「楽天 日本株4.3倍ブル」、「東京海上・宇宙関連株式ファンド(為替ヘッジなし)」がランク外となった。
武石謙作