テニス=選手への誹謗中傷投稿、半数はギャンブル参加者─調査
[ロンドン 19日 ロイター] - 国際テニス連盟(ITF)、女子テニス協会(WTA)、オールイングランド・クラブ(AELTC)、全米テニス協会(USTA)が19日に発表した調査結果によると、テニス選手に対するソーシャルメディア上での誹謗中傷1万2000件のほぼ半分が、賭博が原因で怒った人々によることが分かった。 ITFらは人工知能(AI)検出システムによって、複数のプラットフォームで約247万件の投稿を監視。15件のアカウントが犯罪行為に当たるとして法執行機関に通報された。 4団体は共同声明で「選手とテニス界全体をオンライン上の嫌がらせから守ることは、われわれ全員に重要だ」とし、今年から共同監視を導入してきたと説明。このシステムは現在39の言語で機能し、約8000人の選手を保護しているという。 報告書によると、誹謗中傷の48%は賭博絡みで、最も多かったのは性差別的で不適切な投稿だった。女子の元世界ランキング1位であるベラルーシ出身のビクトリア・アザレンカは、「これらの大量の憎悪に耐える必要があるのはおかしい。より健全なオンライン環境を構築するツールが導入されてうれしい」と述べた。