国際イベントでも実践!廃プラのリサイクル・リユースのトップランナーに聞く、プラごみの現在地
ーーテラサイクル、Loopともに、今後挑戦してみたいことはありますか? エリック 回収やリサイクルのやり方をさらに改善していきたいですね。今も取り組んでいる最中ですが、ひとつは、回収するときの環境負担を減らすことを目標としています。 例えば、すでにゴミの収集運搬をしている会社や中間処理業者や廃棄物処理業者などたくさんありますので、そういう企業と手を組んで、テラサイクルが回収を行いリサイクルを行えば環境負担を軽減できると思います。 また、2024年にスタートしたばかりですが、有料のリサイクル袋を作りました。「ゼロ・ウェイスト・バッグ」と名付けBtoBで神戸市内で販売しています。 事業者が対象なので、例えばヘアサロンで使用済みのカラー剤やシャンプーボトルなどを専用バッグに詰めていただき、廃棄物収集業者がそのバッグを集荷し保管します。そしてある程度の量が溜まったらテラサイクルに送ってもらうという流れです。こうすればテラサイクルが新たに回収に回るよりも、CO2排出を削減でき、焼却量も減らすことできますよね。 これからも環境負荷を減らせる部分、減らす方法を考え実践していきたいと日々考えています。 ◇ 地球を守るとひと言に言っても、実際に行動に移すのは難しい。エリックさんは多くのプレーヤーを巻き込みながら、環境負荷軽減のため着実に行動へ結びつけていた。 そんなエリックさんの背中を見て、普段の生活でゴミを減らすためにできることを考え直そう。例えばエコバックを使う、マイボトルを持つでもいい。地球を守るために小さなことから行っていこう。 豊田和志=写真、佐々木 彩=取材・文
OCEANS編集部