フェルスタッペンの契約に変化。“解除要項”は「変更または削除された」とマルコが明かす
レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、マックス・フェルスタッペンとの永続的で忠実な関係について語った。 【写真】2024年F1第22戦ラスベガスGP ドライバーズ選手権を4連覇したマックス・フェルスタッペン(レッドブル) マルコとフェルスタッペン陣営の緊密なつながりは、4度の世界チャンピオンに輝いたフェルスタッペンが、F1史上最も偉大なドライバーのひとりとして上り詰めていくなかで、重要な役割を果たしてきた。またこの繋がりによって、マルコ自身がチームを去る場合、フェルスタッペンがチームを離れることを許可する条項がレッドブルとの契約に組み入れられたとも言われている。 こうした詳細は、チーム代表のクリスチャン・ホーナーに厳しい監視の目が向けられていた時期である2024年初頭に明らかになった。後にホーナーの不正行為の疑いは晴れたが、フェルスタッペン家とマルコの間の独特の力関係が浮き彫りになった。 ■忠誠心にもとづく関係 背景にあったのは2024年のF1サウジアラビアGPの週末だった。ホーナーの状況に関する情報を漏洩した疑いで、マルコ自身が捜査を受けているとの憶測が飛び交っていたのだ。この緊迫した雰囲気のなか、ジェッダでポールポジションを獲得したばかりのフェルスタッペンは、マルコへの力強い支持を表明した。 「僕はヘルムートを心から尊敬しているし、僕たちが一緒に成し遂げてきのは、とても大きなことだ」とフェルスタッペンは語った。 「もちろん、僕は彼に対してとても大きな忠誠心を持っている。そして僕は、チーム内のことと同様に、彼が今後も僕の意志決定における重要な一部になることを、チーム内部や上層部の全員に対して常に表明してきた」 フェルスタッペンの支持は重要な時期に表明され、10代の頃から信頼と尊敬によって関係を築き上げてきたことが強調された。わずか16歳のフェルスタッペンを、レッドブルのプログラムに入れるために大きな役割を果たしたマルコは、その忠誠心に応えている。 「私はフェルスタッペン家をかなり前から知っている。そして、フェルスタッペン家が特別であることは明らかだ」と、マルコはオランダの日刊紙『De Telegraaf』に語った。 「そしてひとつ確かなことは、彼らは忠実だということだ。彼らを信頼することができる」 「もちろん私にとって、マックスからのあの言葉は非常に素晴らしいものだった。彼は世界でも最も偉大なスポーツマンのひとりであり、多くのお金を稼いでいるが、何よりも自分の信念を貫いている」 「それは彼が14歳の時から変わっていない」 ■より強固な未来のための条項削除 マルコは、昨年初めの論争を受けて、フェルスタッペンの将来を自身の将来に結び付ける条項が「変更または削除された」ことを明らかにした。 「この条項は、近い将来に会社が成功するための基盤を築くために、変更または削除された」とマルコは明かした。 この調整は、2028年末まで契約を交わしているレッドブルに対する、フェルスタッペンの揺るぎないコミットメントを意味する。2024年に4度目の世界タイトルを獲得したフェルスタッペンのチームへの忠誠心とリーダーシップは、チームの継続的な成功の基礎であり続けている。 [オートスポーツweb 2025年01月06日]