中日・高橋宏斗、『脱・お子ちゃま』宣言 「誰かに助けてもらう人生は卒業」一人で考える…自立への第一歩
中日の高橋宏斗投手(22)が1日、”脱・お子ちゃま”を宣言した。柳裕也投手(30)、梅津晃大投手(28)との右腕トリオで、メルパルク名古屋で開催された「2024 PREMIUM TALKSHOW」に登場。これまでは先輩投手に多くの助言を求めてきたが、プロ5年目の来季に向けて「自立したい。誰かに助けてもらう人生は卒業します」。グラウンド内外での独り立ちを誓った。 22歳の高橋宏が大人の階段を上ろうとしている。「自立したい。助けてもらう人生は卒業して、誰の支えも借りないという気持ちでやっていきます」 竜では末っ子キャラが定着している。人懐っこさはファンからも愛され、球団から「うちの宏斗」タオルが販売されるほど。野球日本代表「侍ジャパン」の一員として戦った2023年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)、今年11月に行われたプレミア12ではいずれもチーム最年少。昨年のWBC準決勝・メキシコ戦では、ブルペンの入り口が分からずにキョロキョロしている姿が「ブルペン迷子」として話題になった。侍でも末っ子だった右腕が、脱皮のときを迎えた。 野球で迷子になった時は、先輩たちが手を差し伸べてくれた。周囲には涌井、大野、柳、小笠原…。「困ったときにすぐ頼ってしまって、アドバイスをもらっていました」。1軍デビューしたプロ2年目は、登板翌日に落合コーチ(現2軍監督)と映像で一球ごとに反省点を洗い出した。結果が出せない時期が続いたプロ3年目。ある試合で降板時にベンチで帽子を投げ付けた際には、大野が「チームの士気を下げてはいけない」と助言してくれた。 「状態が良いときは自分の考えで突っ走っていけますが、結果が出ないときや壁に当たったときはしんどくなっていた。先輩たちに聞いていたところを自分で考えるようにしたいです」。立ち止まり、一人で考える時間を設けることが自立への第一歩となる。 計画は始まっている。シーズンオフに入り、12月は一年の振り返りに充てる。「シーズン中の練習はちゃんとできていましたが、疲れがたまる原因は食生活にあると思いました。栄養のバランスなどを見直して、自分で勉強してやっていきたいです」と頭をフル回転。プロ4年目。チームの勝ち頭として最優秀防御率のタイトルも獲得した一方、開幕は2軍だった。悔しい過去には別れを告げる。
中日スポーツ