新種モササウルスでまちおこし 和歌山・有田川町 ロゴマーク作成
平成18~23年に和歌山県有田川町の鳥屋城山(とやじょうさん)で発見された水生爬虫(はちゅう)類「モササウルス」の化石が新種新属であることが明らかになったことを受け、同町などはオリジナルのロゴマークを作成したり、来月に専門家の講演会を開催したりするなど、モササウルスを生かした地域活性化に向けた取り組みを始めた。 【イラスト】「和歌山滄竜」のロゴマーク 発見された化石は、専門家らの調査によって、背びれがあった可能性があることや、前後の脚ひれがいずれも頭骨より大きいことなどが確認され、これまでに見つかっているものと特徴が異なることから新種・新属と分かった。愛称は「和歌山滄竜(そうりゅう)」と決まった。 ロゴマークは、絵本作家で恐竜研究家としても知られるヒサクニヒコさんがデザイン。和歌山滄竜の特徴が表現されているほか、背中の模様に「WAKAYAMA」と隠し文字が入れられている。 町などは、営利目的以外であればロゴマークの使用を認めている。使用申請も原則不要。多くの人に使用してもらい、町のPRにつなげたいとしている。 また、講演会は、モササウルス類の研究や和歌山滄竜の特徴を専門家らが解説する内容で、7月14日午後1時半から同町金屋の金屋文化保健センターで開催。県立自然博物館(同県海南市)とともに共同で和歌山滄竜の研究を行った米シンシナティ大教育准教授、小西卓哉さん(古生物学)が講師を務める。 入場無料で、定員150人。事前申し込みは町教委社会教育課(0737・22・4513)。