”DV逮捕”の道渕を電撃解雇したJ1仙台に隠蔽疑惑…問われる管理責任と納得のいく説明義務
しかし、女性が被害届を提出していた状況を受けて、警察による捜査の推移を見守った方がいいと方針を変更。18日から道渕を自宅待機させ、同日にJリーグにも事案を報告。道渕の代理人を務める弁護士と女性側が話し合った結果、示談が成立したという報告が9月5日に入った。 問題は、この後だ。 『フラッシュ』は、その2日後の7日に傷害容疑で逮捕されたと報じたが、ベガルタの渡辺取締役は、逮捕は確認できていないと説明したのである。 警察による任意同行に道渕が応じ、逮捕状が執行され、数時間後に釈放された事実を代理人弁護士経由で把握しているとしたのにもかかわらずだ。 「(道渕の)弁護士からは微罪処分であると聞いています。弊社の顧問弁護士にも確認していますが、週刊誌報道の逮捕かどうかは警察の判断だろう、と。弊社から警察にうかがっても『お答えできない』ということなので、確認が取れていないということになります」 逮捕状が執行されたのに、逮捕されたかどうかはわからない、という説明はまったく要領を得ない。 何よりも双方合意の上で解決したと報告を受けたわずか2日後に逮捕状が執行されるという不可解な経緯を、クラブとして積極的に解明しようという姿勢がベガルタ側から伝わってこない。 しかも、釈放された翌日の8日から、道渕は全体練習に復帰している。ウェブサイト上では「二度と同様の行為をしないとの誓約書を取り、重い処分を科した上で活動を継続させておりました」と正当性が主張されていたが、会見では、その「重い処分」の内容については明らかにされなかった。 さらに合流後の2試合こそベンチ外だった道渕だが、9月20日のFC東京戦では、後半30分から出場。続く横浜F・マリノス戦でも途中出場すると、27日のセレッソ大阪戦から10月18日のレッズ戦までは5試合連続で先発出場した。それが、今月19日の深夜になって『フラッシュ』による報道内容が把握され、急転、契約解除となったのである。