朝久泰央

12月31日（火）さいたまスーパーアリーナで開催されている格闘技イベント『RIZIN DECADE』の第2部『雷神番外地』。 　第3試合の［RIZIN キックボクシングルール：3分3R(66.0kg)］でYURAとダウンを奪い合う激闘を制した朝久泰央（朝久道場）が試合後インタビューに応じ、朝久はダウンを取られた時のことを「なかなかやるじゃねえか」と振り返り、平本蓮からも言葉も明かした。 【フォト】2人の激闘！朝久が三日月蹴りでダウンを奪う瞬間も 　朝久は第5代K-1 WORLD GPライト級王者。今月のK-1代々木大会で大晦日出陣を宣言し、初のRIZINのリングに上がることになった。 　対するYURAはRISEでも活躍し、14戦14勝無敗のプロファイター。今年12月のBreakingDownフェザー級トーナメントで優勝し、初代王者となったエースだ。 　試合は1Rから互いにダウンを取り合う激しい展開。その後も互角の攻防が続き、3Rに朝久が左の三日月蹴りを突き刺すとYURAはうずくまるようにダウン。YURAは何とか立ち上がり、最後は打ち合って終了。朝久が差をつける形で判定勝利した。 　試合を終えた朝久は「K-1から乗り込んできたっていう形だったんで、そういったのも含めてやったぜベイビーって感じです」と勝利を喜ぶ。 　1Rはダウンを取り合う展開となったが、その時の心境を「シナリオ通りですね。ダウン取られた方が盛り上がるかなって（笑）。初っ端のダウンっていうのは正直、K-1の強さ見せてやろうと思って。BreakingDownの王として 1発食らったんで、なかなかやるじゃねえかって思ったけど、刺し違えた瞬間に相手も自分のパンチでグラついたのが見えた。ダウンカウントとられながらも、あいつダメージあるなと思いながら、冷静でしたね」と振り返る。 　対戦したYURAについて改めて聞かれると「BreakingDownでは敵なしだし、RISEの65、67.5、70とか上の階級でやってたのを見てたんで、BreakingDown枠では出てきましたけど、シンプルに強い選手だなっていうのは思ってた」「K-1から乗り込んできて、自分が全部朝久空手とK-1背負ってやってきたものが、落としたら全て崩れ落ちる戦いだったと思うんで、勝ててよかった。（YURAは）BreakingDownの王としてとてもナイスガイで良い選手だなと思いました」と素直に評価。 　今後に関して朝久は「今回はK-1から乗り込んできて、強さを見せることが喜びというか生きがいだったし、俺は朝久泰央として俺が1番強いというのをずっと言葉にもしてるし、俺が1番強いというのを証明していきたいと思う。BreakingDown1人で潰せるとか言ったけど、やっぱり数字だったり彼らなりの度胸だったり、強さだったりっていうのはあるんで、そういった強さはBreakingDownの選手なりに誇りをもって証明してくれると思う。立ち技で言うとK-1、朝久兄弟が1番だって思ってるんで、そういった強さと誇りを見せていけたらと思います」と語った。 　パンチの強いYURAと激しく打ち合った理由を尋ねられ、「蹴りを使えば朝久勝てるよ、でもパンチだったらYURA君あるかなって聞いたのもあったんで。正直言ってオープンフィンガーじゃなくてよかったですね。 オープンフィンガーだったら相手死んでたと思うんで、1発目のダウンで（笑）。っていうのは冗談で。やっぱ良い選手でありましたよね」と打ち合いでも勝てることを証明したかったようだ。 　また、試合後に平本からは何と言われたのか問われ、「最高、めっちゃ良かったよみたいな感じでしたね。平本君っていうと口も悪いし、悪態ついたりっていうので注目されがちかもしれないけど、彼ほど愛に溢れた人はいないというか。K-1からこう言っちゃあれだけど裏切り者みたいな見方されて、そんな中でも朝久君来てくれるとめっちゃ心強いみたいな。ちょっとしたことで、K-1から朝久君が力貸してくれたって言ってくれたんで、K-1にまた戻りはしますけど、平本君だったりみんながRIZINに出てくれとか、ちょっと邪魔者が来た時に朝久もう1回やろうよってなったら、俺はまたRIZINで思いっきりぶっ飛ばす側に入ろうと思います」と再びRIZINに参戦することもあるとした。