燃えるような紅葉の「鍋割山」へ! 目にも鮮やかな「秋の登山道」11月・丹沢ハイキング
鍋割山(なべわりやま)は、神奈川県の秦野市(はだのし)、松田町、山北町(やまきたまち)の境界に位置する標高1,272mの山で、丹沢(たんざわ)の代表的な山のひとつだ。 ■【画像】都心からのアクセスがよく、豊富な登山コースが魅力の「鍋割山」紅葉につつまれるような道中と山頂からの絶景!(写真をすべて見る) 丹沢とは、神奈川県の面積の約6分の1を占める広大な山地で、その豊かな自然環境は、丹沢大山(たんざわおおやま)国定公園に指定されている。都心からのアクセス性のよさや豊富な登山コースがあり、人気も高く、通年多くのハイカーが訪れる。 今回は、大倉(おおくら)を起点とした表丹沢と呼ばれるエリアの鍋割山登山をレポートする。山頂は主に西側が開けており、雄大な富士山や相模湾(さがみわん)を見渡せる。また、山頂でハイカーを迎えてくれる鍋割山荘では、鍋焼きうどんを提供しており、これを目当てに鍋割山を目指すファンも多い。鍋焼きうどんを求めて鍋割山に登る際は、売り切れてしまうこともあるので気をつけてほしい。 山頂へと続く登山道もしっかりと整備されており歩きやすく、沢のせせらぎと美しい紅葉を眺めながら歩ける。
■表丹沢の玄関口「大倉登山口」から出発! 二俣・後沢乗越経由で登る「鍋割山(なべわりやま・標高1,272m)」往復コース
大倉登山口からは、塔ノ岳や丹沢山に向かう「大倉尾根」コースの利用が最も多い。ちなみに大倉尾根は、その長さと延々と続く階段の単調さもあって、ハイカーからは親しみを込めて「バカ尾根」の通称で呼ばれている。 今回は、数多くのハイカーを苦しめてきた大倉尾根を避け、二俣(ふたまた)・後沢乗越(うしろざわのっこし)を経由するコースを通り、鍋割山を目指した。急勾配の大倉尾根に比べ、こちらのコースは二俣までは傾斜が緩やか。尾根に出てからの紅葉が見事な広葉樹林帯を楽しみに登りたい。 ●大倉バス停へのアクセス方法 塔ノ岳(とうのだけ)、鍋割山、丹沢山(たんざわさん)の登山拠点である大倉へは、JR小田急線・渋沢(しぶさわ)駅より神奈川中央交通バスを利用してアクセスする。渋沢駅と大倉を結ぶバスは1時間に3、4本程度だが、混雑状況に応じて臨時バスも出る。詳しくはホームページ等で確認してほしい。 渋沢駅から約20分ほどバスに揺られ到着した大倉バス停は、秦野戸川公園(はだのとかわこうえん)に隣接しており、近くに売店、飲食店もある。バス停に隣接したレストハウスは平日は9時から、土日祝は7時から営業しており頼もしい存在だ。 なお、マイカーでアクセスする際は、バス停の向かい側に、ゲート式の登山者向けの駐車場があるが、台数が限られているので注意が必要だ。 ●二俣・後沢乗越経由、鍋割山往復コース 所要時間【大倉バス停から鍋割山往復コース】所要時間 大倉バス停 (0:00) → 二俣 (1:20) → 後沢乗越 (2:05) →鍋割山 (3:20) → 大倉バス停 (6:00) 歩行距離:約17km 累積標高差:登り 1,306m、下り 1,306m 合計所要時間:6時間