なぜ?やっぱり?日ハム斎藤佑樹の減俸更改にネット炎上…球団の説明不足に疑問…競争原理なきチームにはハレーションも
その去就に注目が集まっていた日ハムの斎藤佑樹(32)が9日に契約を更改、11年目のシーズンを迎えることが決まった。早実時代にハンカチ王子と騒がれて甲子園を制覇、早大を経て2010年のドラフトでは日ハム、ソフトバンク、ロッテ、ヤクルトの4球団に1位指名され、ルーキーイヤーには6勝6敗の成績を残し、2年目の2012年には開幕投手に抜擢されたが、その後、低迷が続き、ここ3年間で1勝もしていない。まだ2018年は3試合(先発は2試合)、2019年は11試合(先発1試合)に登板したが、今季は1軍登板がなかった。ファームでも19試合で1勝3敗、防御率9.31と結果を残せていない。 2年連続で結果が出ずに今年が「泣きの1年」だったはずだが、もう1年最後の勝負のチャンスをもらうことになった。現在は靭帯を痛めたヒジのリハビリ中。手術をせず保存療法で来季を目指すという。 予想通りというべきか。SNSやネットは大炎上した。 「斎藤より結果を残し年齢的にも若い選手が戦力外通告を受けているのに納得いかない」「ここまで来たらもう疑問」「何回目の背水?」「評価は公平にすべき」「責めるべきは球団」などなど。ファンの感情としてはもっともだろう。報道によると減俸といえど推定年俸は350万ダウンの1250万円をキープ。新型コロナ不況が世の中を襲っている社会情勢も敵にまわした。斎藤を残すなら48歳でトライアウトに挑戦してタイムリーを放った新庄剛志氏を獲得すべきとの声もまた再燃していた。 ここ数年、日ハムが抱えている斎藤佑樹問題の本質はどこにあるのか。 斎藤には何の“罪”もない。 引退試合で149キロを出した阪神の藤川球児氏が今季限りでユニホームを脱いだが、肩を叩かれずに引退を決断したのは稀なケース。例外なく選手はとことん現役にこだわりたいものだし、引退という発表があっても実質は戦力外であるケースがほとんどだ。 「野球をやりたい」と願う斎藤に「引退しろ」だの「鈍感だ」との意見は、それこそ暴論。問題があるとすれば右肘に不安を抱えながら支配下登録のまま現役続行を認めた球団サイドの経営判断である。