【DDT】MAOがUNIVERSAL王座V11戦を前に、駆け抜けた躍動の2024年夏を振り返る
――今年のKING OF DDTで優勝してから7.21両国国技館大会までの2ヶ月間は、MAO選手にとって濃密な期間だったように感じます。 MAO:以前とやっていることやスタンスは全く変わらなかったけど、DDTのメインストリートに押し上げられた2ヶ月間でしたね。 MAOのままでいられたのは、上野勇希の存在が大きかった。それに、チャンピオンとしてDDTを引っ張っていく上野勇希を間近でみて、王者の風格をひしひしと感じました。 7.21両国大会の前に、所属しているThe37KAMIINAから“家出”して、敵対していた他のユニットに一時加入したことも、それはそれで楽しかったですね。 ――残念ながら7.21両国国技館大会でKO-D無差別級のベルトを手にすることはできませんでしたが、今後、改めてKO-D無差別級タイトルを狙いますか? MAO:しばらく挑戦しなくていいかなって、思いましたね。両国大会、「メインイベントでお客さんを熱狂させる戦い」ができたので。 タイトル戦には負けたけど、一つ人生の区切りがついた感じでスッキリしたし、これからやりたいこともありますしね。 ――試合後に「DDTの最高峰の舞台、人生かけた戦いだった」とコメントしていましたが、MAO選手にとっては重責を担う戦いだったのでしょうか。 MAO:僕は責任を負わない立場だから、のびのびできるんですよ。 要するにDDT UNIVERSALもKO-D無差別級があるから自由にできる。それって責任がない。KO-D無差別級王者は“団体の顔”です。 それは団体の最高峰王座保持者として責任が伴う。僕の場合、団体を引っ張る責任感を持つと、気付かないうちに自分を狭めて窮屈に感じると思います。責任を持たないからこそ自由にやっていましたね。
――「KING OF DDT 2024」の覇者となり、両国のメインでKO-D無差別級王座への挑戦を果たしました。次の目標はなんでしょうか? MAO:現在27歳、20代も終わりに差し掛かってきました。30代になった時、また一つ、違う自分に出会える気がします。今、思い描いている30代がウエイトアップした姿です。 ――MAO選手がウエイトアップですか?何を思ってそういう風になろうと? MAO:20代は目一杯動くファイトスタイル。30代は、ちょっと違うスタイルにも挑戦してみたいな、と。 ――それは納谷幸男選手らと「肉弾戦」をしたいということでしょうか? MAO:そこまでじゃないんですけど。30代はパワーアップして、「今のスタイルにプラスアルファした戦いができたらいいな」って漠然と考えています。 そうなった時、KO-D無差別級挑戦の機会も来るんじゃないかな。20代はのびのびやりたいんですよ(笑)。 ――あと3年ありますね。 MAO:やっぱり30代になったら責任を持って頑張ろうかなって…この考え自体も無責任ですけど(苦笑)。そのぐらいの考えが自分らしく、かつ自分が一番強くいられるスタンスなのかと感じています。