海外メディアも大坂なおみの全豪死闘Vに絶賛の嵐「次世代スーパースターを証明」「困難に負けない並外れた力」
開催地豪州のジ・エイジ紙は「大坂は、ウィンブルドンを2度制覇しているクビトバから全豪オープンのタイトルをもぎ取り、自らがテニス界における次世代のスーパースターであることを証明した」と伝え、この優勝の意義について検証している。 「大坂の勝利は、ここまで女子のメジャー大会で8大会続けて8人の異なる優勝者を出してきたという連続記録を打ち壊した。まだわずか21歳で、彼女は、男子テニス界で、しばしば期待されながらも、まだ一度も現れていない世代交代の若い世代への切り替え役になる」と絶賛。 「実際、女子テニス界の発展と進化は、かたくなに一部の選手に覇権が握られている男子のテニス界とは対照的だ」と世代交代が進まない男子テニス界と比較した。 男子のテニス界では、過去15年の60大会で8人の異なる優勝者しか出していないことを紹介した上で「今大会も新しい選手は出ない。ロジャー・フェデラー、ラファエル・ナダル、ノバク・ジョコビッチの少なくとも1人が57度の決勝に姿を見せ、日曜日の男子シングルスの決勝もジョコビッチとナダルが再び対戦する。そのことに誰も文句はない。今大会で彼らに抵抗できる術を他の選手は持たなかった。もしかしたら今までよりもだ」とした。 同紙は、さらに「(この男子シングルスの決勝が)テニス界をいつまでも悩ます質問に対する主張となるのだろうか。何が好ましいのか。幾人かのスター選手が見せるよりも、さらにダイナミックな戦いなのか。あるいは予想と一致する(今大会のような)スーパースターたちの組み合わせなのか。その答えは、今大会で、多くの顔が見られた女子シングルスの試合が良かったことを示している」とも指摘した。 大坂のグランドスラム連覇は、世代交代が進まない男子テニス界に警鐘を鳴らしたようなもので、「大坂は冷淡に(テニス界の世代交代の)引継ぎ役を演じようとしているのかもしれない」と、その勝利の意義を評価した。