海外メディアも大坂なおみの全豪死闘Vに絶賛の嵐「次世代スーパースターを証明」「困難に負けない並外れた力」
テニスの全豪オープン、女子シングルスの決勝が行われ、世界ランキング4位の大坂なおみ(21、日清食品)が同6位のペトラ・クビトバ(28、チェコ)を7-6、5-7、6-4のフルセットの死闘の末に下し初優勝を果たした。全豪Vは日本勢として男女を通じて初。昨年9月の全米オープンに続くグランドスラム2大会連続優勝の偉業で大坂は28日に発表される世界ランキングで1位となる。 決勝戦は、第1セットからタイブレークにもつれこむ激闘となり、先手は取ったが、第2セットは、チャンピオンシップポイントから逆転を許す絶体絶命のピンチ。涙を見せるほど動揺したが、第3セットには気持ちを切り替えて勝利をつかんだ。海外メディアは一斉に大坂の快挙を報じた。 米国のスポーツ専門メディアのESPNは「ついに全豪オープン覇者となった大坂は、賞賛にふさわしい瞬間を得る」との見出しを取り、観客が総立ちとなり、大坂に贈った祝福の瞬間をクローズアップした。 同記事は 「グランドスラム史上最も素晴らしい激戦の1試合として記憶される決勝戦に勝った時、大坂はセンターコートで準優勝者のクビトバと肩を並べた。少しばかり満足した笑みが彼女の頬にゆっくりと浮かんだ」と、勝利の瞬間を描写。続けて「ロッド・レーバー・アリーナの観衆が、総立ちとなり、彼女を祝福して名前を叫ぶ間、2時間30分にわたる死闘に勝利した恥ずかしがり屋で控えめなチャンピオン(の大坂)は、その賞賛に感謝して粛々と頭を下げた」とレポートした。 「この時間は、月曜日に日本選手として初の世界ランク1位選手となるグランドスラム連勝を果たしたチャンピオンにふさわしい瞬間だった」と称した。 FOXスポーツの豪州版は、「大坂は3度のチャンピオンシップポイントを失った落胆をどのように克服したのか」との見出しを取り、第2セットで優勝に3度手をかけながら逆転され、最終セットで再び持ち直した強い精神力に焦点を当てた。 記事は「大坂は根気強く戦うクビトバを撃退するため、第3セットは『ロボット』となり、全豪オープンでグランドスラム2連勝を収めた」と、その冷静さに注目。 「セリーナ・ウィリアムズ(アメリカ)の茶番が影を落とした全米オープンでの初メジャータイトルに対して、今回の全豪オープンのすべては、日本のスーパースターによるものだった」と、昨年9月の全米オープンではウィリアムズの審判への抗議が大坂の優勝を吹き飛ばすような話題となってしまったことを引き合いに出して今回の優勝を絶賛した。 グランドスラム初優勝選手のメジャー大会連覇が、2001年のジェニファー・カプリアティ(アメリカ)以来となることも紹介されている。